令和元年度
老人福祉施設長研究セミナー
開催日時 : 令和2年1月31日(金)
開催場所 : ポールスター札幌
◆開会~主催者挨拶
◆中央情勢報告


約150名が全道から参加
道老施協会長 瀬戸雅嗣氏
道新のトップ紙面、「介護職員 離職15,000人」道18年度推計・・・・
「今研修会テーマに合わせたような記事が掲載・・・
大変だが、外国人介護員の確保はやらないと少しでも前に進まない。」と
開会挨拶!
引き続き・・・中央情勢報告
~介護保険制度改正と今後の施設経営のあり方
制度見直しに関する意見
※ポイントは介護予防と持続可能な制度構築か・・・
~抜粋~
●一般介護予防事業
・・・保健事業と介護予防の一体的な実施を推進・・
要介護に移行した後も総合事業の用が可能になる?
●ケアマネジメント
・医療など他分野専門職の連携に関する加算の見直しか?
・ケアマネの処遇改善加算?
・主任ケアマネ必置要件の緩和? 猶予期間6年延長
●データ利活用の推進
・介護関連データ(VISIT、CHACEなど)の収集・・・・
~通所系はバーセルインデックスを早めに取り入れることをお勧めする
●補足給付の見直し
・第3段階収入を①80万円~120万円 ②120万円~155万円の二区分に
・ショートスティの本人負担も第2段階 210円
第3段階 ①350円 ②650円に引上げ
●地域医療介護総合確保基金
・介護職員の宿舎施設整備事業(新規)
・特養併設のショートスティ多床室のプライバシー保護のための改修
・介護施設等における看取り環境の整備推進 など
●身元保証人の問題点
・民法改正により身元保証人に金銭保証等の限度額の設定と文書記載
説明


全国老施協災害派遣福祉チーム(Ⅾ-WAT)について説明された
道老施協 副会長 加藤敏彦氏 老施協が作成したDVDの紹介!
~北海道は広域であり、各ブロック単位にチームを編成することが望ましい
自然は人の想定をはるかに超える・・・南富良野町の水害も大変でした
行政説明」
「大規模修繕及び地域介護・福祉空間設備等施設整備交付金について」


北海道保健福祉部高齢者支援局高齢者保健福祉課
課長 松本賢司氏
函館市の状況について触れられ、4,986床の介護施設サービスがあるが、新規施設計画
をしていたが、196の空床があり、在宅者も減少している事実が判明・・・
入居者と退去者のバランスが逆転してきた・・・。
「あの函館市でも人口減少が顕著に・・・担い手も利用者も不足している現実」
「ケアハウス、有料などの施設は横ばいだが・・・・。」
・既存施設の長寿命化をはかる~大規模修繕
・高齢者施設等の非常用自家発電・給水設備整備事業 負担1/4 是非活用を!
午後の部
特別講演 テーマ「外国人材の採用・育成・定着」
~外国人材をめぐる現状と制度~


講師 介護福祉ジャーナリスト 田中 元氏
介護業界における「人材不足」の状況を2000年介護保険制度開始から制度改正、
経済状況の変容との関係性と併せて説明される。
【有効求人倍率】
★介護分野の全国平均 3.80
北海道平均 2.68
EPA 技能実習生 留学生 特定技能 あなたの選択は❓
◎外国人介護員人材の受入で不安や抵抗感を感じること・・・
①コミュニケーション
②順応性や定着
③費用面
◎コミュニケーションは言語だけの問題ではない
①指示だしが「please do」ではなく、「Can you do」になる
②オノマトペ(擬音・擬態語)を使用しない (ドキドキ、ズキズキ・・など)
③誉め言葉を多用する
外国人介護員を導入された施設では、「職場に活気がでる。」
「利用者が喜んでいる」という設問に対し、受け入れていない施設より
アンケート調査では上回っている・・・
~外国人介護員を受け入れると職場が変わる~
「北海道における外国人雇用の実態」
実践報告Ⅰ【留学生】


介護老人福祉施設 静苑ホーム 施設長 市川 茂春氏 (広報委員長)
外国人の受入実績
・実習生 11名 ・雇用 2名(留学生・インドネシア)2018.4.1
※受入前の不安
・ご利用者様は受け入れて下さるのか
・言葉はどこまで通じるのか
・宗教や食事、文化の違いは ⇒養成校との連携不可欠
※実習前に確認していること
・日本語の理解・日常会話の状況
・文章力 ~記録の状況
・学校での様子
・生活面で配慮すべきこと
・実習のゴール設定
※職場で事前に想定し、意識的に実行したこと
・スタッフが利用者との橋渡し をする
・わかりやすい言葉で伝え、都度確認する
・スタッフがやって見せ、学生自身が実践する

※実際に2名の留学生を採用して
・言葉は関係なく感じた。利用者様からの反応も良好で、1名は3ヶ月間で
夜勤を独り立ちした。漢字検定を意欲的に受験したり、車の免許を取得
し、職員とも交流をはかっている。
法人で取り組んでいること
・社宅の新規整備 ~家具付き賃貸物件を借上げ
・外国人材用の奨学金制度を新規創設 ~月6万円 3年勤務で返済免除
・奨学金償還支援手当の支給(全職員対象)~最大120万円の支援
受入必須項目
・wi-fi 環境の確保
・外国人受入制度の理解~技能実習生、特定なとで異なる
・相手の国の情報を事前に知ること
・生活面のサポート体制は重要 ~和顔愛語~
~人をまんなかに福祉拠点をつくる~ この言葉好きです(福)
実践報告Ⅱ【技能実習生】


石狩市社会福祉協議会 久保田貴浩氏
特別養護老人ホームはまます あいどまり(地域密着型)
グループホームはまます なごみ 利用定員7名
石狩市は58,831人の人口だが、浜益地区は人口減少により介護人材が集まらない。
そのため外国人介護員の採用を企画していた。
H30年6月、監理団体Aと話しをすすめる~半年後、不信感から交渉関係を断る
■断った理由
①調子が良い営業トーク
②脱法的な方法を提示
③あまりにも適当な送出機関
H31年1月 監理団体Cを知人から紹介される
⇒インドネシアへ渡航 2月25日 2名を内定する
⇒8月16日、2名が入国 札幌で入国後講習開始
⇒10月1日、石狩に着任
監理団体Cと相談してから8.5か月後の着任
日本語検定N4合格者が送出機関に在籍していたことが早期着任した理由
採用したメリット
技能実習生は、契約後、他の業種に転職することができない。
契約期間が最低でも3年、最長で特定技能を取得すると10年になる。
介護現場が活性化し、運営側、施設スタッフ、入所者皆がプラスになる
介護技術の再確認がなされる
※監理団体への管理費など、一般採用者より割増しで経費は掛かるが
施設の雰囲気が明るくなり、活気が出てきた。
彼ら、彼女たちは「ダイヤモンドの原石のようだ。」
※監理団体選びは重要です・・・。
報告Ⅲ
株式会社 アスリード
~外国人技能実習生の採用計画のご提案~
サンスイ機工(株) 札幌営業所と業務提携されている
興味のある方は、ご連絡願いますと・・・のことでした。
研究会を終えて・・・広報担当者のひとり言
私が住んでいる地区は外国人が多数来られる観光地ですが、
食品加工会社や農業関係では、10年以上前より既に外国人
従業員を採用しています。
当法人でも、ついに2020年度から外国人介護員を採用する
ことになっており、今回の研究会は興味津々でした。
人が減っていく・・・実感あります。
地域が縮小していく感覚・・
住み慣れた地域で安心して暮らす・・・
外国人介護員の採用だけでは解決できないが、
可能性を信じて取り組む姿勢をもって取り組みたい。
市川広報委員長 報告お疲れ様でした。
とても参考になりました。(福永)
老人福祉施設長研究セミナー
開催日時 : 令和2年1月31日(金)
開催場所 : ポールスター札幌
◆開会~主催者挨拶
◆中央情勢報告


約150名が全道から参加

道新のトップ紙面、「介護職員 離職15,000人」道18年度推計・・・・

「今研修会テーマに合わせたような記事が掲載・・・
大変だが、外国人介護員の確保はやらないと少しでも前に進まない。」と
開会挨拶!
引き続き・・・中央情勢報告
~介護保険制度改正と今後の施設経営のあり方
制度見直しに関する意見
※ポイントは介護予防と持続可能な制度構築か・・・
~抜粋~
●一般介護予防事業
・・・保健事業と介護予防の一体的な実施を推進・・

要介護に移行した後も総合事業の用が可能になる?
●ケアマネジメント
・医療など他分野専門職の連携に関する加算の見直しか?

・ケアマネの処遇改善加算?
・主任ケアマネ必置要件の緩和? 猶予期間6年延長
●データ利活用の推進
・介護関連データ(VISIT、CHACEなど)の収集・・・・
~通所系はバーセルインデックスを早めに取り入れることをお勧めする
●補足給付の見直し
・第3段階収入を①80万円~120万円 ②120万円~155万円の二区分に
・ショートスティの本人負担も第2段階 210円
第3段階 ①350円 ②650円に引上げ

●地域医療介護総合確保基金
・介護職員の宿舎施設整備事業(新規)
・特養併設のショートスティ多床室のプライバシー保護のための改修
・介護施設等における看取り環境の整備推進 など
●身元保証人の問題点
・民法改正により身元保証人に金銭保証等の限度額の設定と文書記載
説明


全国老施協災害派遣福祉チーム(Ⅾ-WAT)について説明された
道老施協 副会長 加藤敏彦氏 老施協が作成したDVDの紹介!
~北海道は広域であり、各ブロック単位にチームを編成することが望ましい

自然は人の想定をはるかに超える・・・南富良野町の水害も大変でした
行政説明」
「大規模修繕及び地域介護・福祉空間設備等施設整備交付金について」


北海道保健福祉部高齢者支援局高齢者保健福祉課
課長 松本賢司氏
函館市の状況について触れられ、4,986床の介護施設サービスがあるが、新規施設計画
をしていたが、196の空床があり、在宅者も減少している事実が判明・・・
入居者と退去者のバランスが逆転してきた・・・。
「あの函館市でも人口減少が顕著に・・・担い手も利用者も不足している現実」
「ケアハウス、有料などの施設は横ばいだが・・・・。」
・既存施設の長寿命化をはかる~大規模修繕
・高齢者施設等の非常用自家発電・給水設備整備事業 負担1/4 是非活用を!
午後の部
特別講演 テーマ「外国人材の採用・育成・定着」
~外国人材をめぐる現状と制度~


講師 介護福祉ジャーナリスト 田中 元氏
介護業界における「人材不足」の状況を2000年介護保険制度開始から制度改正、
経済状況の変容との関係性と併せて説明される。
【有効求人倍率】
★介護分野の全国平均 3.80
北海道平均 2.68
EPA 技能実習生 留学生 特定技能 あなたの選択は❓
◎外国人介護員人材の受入で不安や抵抗感を感じること・・・
①コミュニケーション
②順応性や定着
③費用面
◎コミュニケーションは言語だけの問題ではない
①指示だしが「please do」ではなく、「Can you do」になる
②オノマトペ(擬音・擬態語)を使用しない (ドキドキ、ズキズキ・・など)
③誉め言葉を多用する
外国人介護員を導入された施設では、「職場に活気がでる。」
「利用者が喜んでいる」という設問に対し、受け入れていない施設より
アンケート調査では上回っている・・・
~外国人介護員を受け入れると職場が変わる~
「北海道における外国人雇用の実態」
実践報告Ⅰ【留学生】


介護老人福祉施設 静苑ホーム 施設長 市川 茂春氏 (広報委員長)
外国人の受入実績
・実習生 11名 ・雇用 2名(留学生・インドネシア)2018.4.1
※受入前の不安
・ご利用者様は受け入れて下さるのか
・言葉はどこまで通じるのか
・宗教や食事、文化の違いは ⇒養成校との連携不可欠
※実習前に確認していること
・日本語の理解・日常会話の状況
・文章力 ~記録の状況
・学校での様子
・生活面で配慮すべきこと
・実習のゴール設定
※職場で事前に想定し、意識的に実行したこと
・スタッフが利用者との橋渡し をする
・わかりやすい言葉で伝え、都度確認する
・スタッフがやって見せ、学生自身が実践する

※実際に2名の留学生を採用して
・言葉は関係なく感じた。利用者様からの反応も良好で、1名は3ヶ月間で
夜勤を独り立ちした。漢字検定を意欲的に受験したり、車の免許を取得
し、職員とも交流をはかっている。
法人で取り組んでいること
・社宅の新規整備 ~家具付き賃貸物件を借上げ
・外国人材用の奨学金制度を新規創設 ~月6万円 3年勤務で返済免除
・奨学金償還支援手当の支給(全職員対象)~最大120万円の支援
受入必須項目
・wi-fi 環境の確保
・外国人受入制度の理解~技能実習生、特定なとで異なる
・相手の国の情報を事前に知ること
・生活面のサポート体制は重要 ~和顔愛語~
~人をまんなかに福祉拠点をつくる~ この言葉好きです(福)
実践報告Ⅱ【技能実習生】


石狩市社会福祉協議会 久保田貴浩氏
特別養護老人ホームはまます あいどまり(地域密着型)
グループホームはまます なごみ 利用定員7名
石狩市は58,831人の人口だが、浜益地区は人口減少により介護人材が集まらない。
そのため外国人介護員の採用を企画していた。
H30年6月、監理団体Aと話しをすすめる~半年後、不信感から交渉関係を断る
■断った理由
①調子が良い営業トーク

②脱法的な方法を提示

③あまりにも適当な送出機関

H31年1月 監理団体Cを知人から紹介される
⇒インドネシアへ渡航 2月25日 2名を内定する
⇒8月16日、2名が入国 札幌で入国後講習開始
⇒10月1日、石狩に着任
監理団体Cと相談してから8.5か月後の着任

日本語検定N4合格者が送出機関に在籍していたことが早期着任した理由
採用したメリット
技能実習生は、契約後、他の業種に転職することができない。
契約期間が最低でも3年、最長で特定技能を取得すると10年になる。
介護現場が活性化し、運営側、施設スタッフ、入所者皆がプラスになる
介護技術の再確認がなされる
※監理団体への管理費など、一般採用者より割増しで経費は掛かるが
施設の雰囲気が明るくなり、活気が出てきた。
彼ら、彼女たちは「ダイヤモンドの原石のようだ。」

※監理団体選びは重要です・・・。
報告Ⅲ
株式会社 アスリード
~外国人技能実習生の採用計画のご提案~
サンスイ機工(株) 札幌営業所と業務提携されている
興味のある方は、ご連絡願いますと・・・のことでした。
研究会を終えて・・・広報担当者のひとり言
私が住んでいる地区は外国人が多数来られる観光地ですが、
食品加工会社や農業関係では、10年以上前より既に外国人
従業員を採用しています。

当法人でも、ついに2020年度から外国人介護員を採用する
ことになっており、今回の研究会は興味津々でした。
人が減っていく・・・実感あります。
地域が縮小していく感覚・・
住み慣れた地域で安心して暮らす・・・
外国人介護員の採用だけでは解決できないが、
可能性を信じて取り組む姿勢をもって取り組みたい。
市川広報委員長 報告お疲れ様でした。

とても参考になりました。(福永)