セミナー午後の部。最初は、「地域人材を活用した労働環境改善促進事業の実践報告」と題し、北海道が平成29年度から実施している同事業を、本年度実施した3法人の施設による実践報告が行われた。
実践発表 会場


石狩希久の園1 社会福祉法人 石狩友愛福祉会
       特別養護老人ホーム 石狩希久の園
  報告者 施 設 長   西本 真典 さま
       介護リーダー  井口 貴司 さま




帯広けいせい苑2 社会福祉法人 慧誠会 
  特別養護老人ホーム 帯広けいせい苑
  報告者 統括管理者 長部 裕子 さま






きもべつ23 社会福祉法人 渓仁会
  介護老人福祉施設 きもべつ喜らめきの郷
  報告者 施 設 長   佐藤 秀幸 さま
      課長・生活相談員   佐々木 貴紀 さま
      介護アシスタント     桜庭 静子 さま 



 当事業は北海道が平成29年度から2年間実施しており、その目的は介護サービス事業者が介護職の業務見直し等を行い、元気高齢者や再就職を希望する女性などの地域人材を、補助的な業務の担い手とした「介護アシスタント」として雇用し、介護職員がより専門性の高い業務に専念できる取り組みを支援する事である。

P1030715 今回3法人が道社協事務局の協力のもと、8,9月頃から事業に取り組み、アシスタントの募集や事業の説明会、応募者との面談を実施した後、複数名の介護アシスタントを今年度に限り採用。導入後の効果や課題等を施設側とアシスタント側からの視点より検証した。
 アシスタントとして就労頂いた年齢層は60歳以上の方から主婦、高校生といった学生まで広範囲に及んだ。

 主な業務内容は各種清掃や食事の配膳、等といった様々な間接業務の他、学習療法の支援等も実施。
 導入後の主な評価として、施設側は、1)間接業務による時間ロスが緩和し業務の効率化が観られたこと、2)清潔保持を含めサービス向上につながった事、3)入居者との関われる時間が増え、表情も良くなった、5)記録とか清掃等による残業時間が減り、定時退勤が増えた、6)アシスタントの利用者への丁寧な対応から、改めて自分達を見直すきっかけを得た等、様々なメリットが挙げられた。

P1030739 またアシスタント側は、1)稼働時間は2,3時間から長くて5時間位で、週に2,3日程度が丁度良い、2)外から見た雰囲気と違い、柔らかい感じで働きやすい、4)施設の事情がよく分かった、5)人から感謝されてる、誰かに役立っているといった実感があり嬉しかった。
その他、学生などに対し施設での介護業務の内容を理解いただく事ができ、将来の人材確保にもつながる動きもあった。

 今後の課題としては、1)アシスタントが長く就労できる環境の維持(財源・人材確保等)、2)キャリアアップ支援から多様な人材の就労と確保、アシスタント事業から新たな働き方の創設、3)パート介護スタッフとの業務や賃金等のすみ分けについて、等々の報告から、導入後の継続とどの様な進化が望ましいか等の課題を報告され、聴講者のメモも進んでいた様子だった。


 広報委員 谷 越