去る平成29年12月11日、アートホテル旭川にて 道北ブロック老施協 施設長研修会が開催された。
結城教授最初に、『これからの介護施策と求められる社会福祉法人の意義 ~2025年以降を見据えて~』と題し、淑徳大学 結城 康博 教授より講演を頂いた。
今後、社会福祉法人でも株式会社等との競争の中、10年先以降も地域で望まれる、役割を担える施設として生き残るため、どの様な視点で考え実践していくべきかを、以下のテーマに基づき説明。

1 社会福祉法人でも潰れる可能性があるという危機意識
2 社会福祉法人の地域貢献の視点。地域や家族とのつながりが深まる     ことでの効果。「虐待防止の強化」と「自分たちの介護の質を高めるツ        ール」について。
3 社会福祉法人の強み。それは、しっかりした職員の研修計画を立て実        践できる事。
4 社会福祉法人の弱点。自施設のコマーシャル力が低い事。
  地域との交流や家族が頻繁に来る仕組みづくり等から、地域へ自施設の
  コマーシャルへと結びつけるか。
5 その地域の今後30年までの人口構造を調べ、将来その地域はどう変わ       り施設の役割とすべき事を考える。活力ある施設経営者の責任として。
6 待機者の情報を的確に捉えているか。また地域の第1次から第3次まで
     の対象者から必要なニーズが見えているか。またすべき何かに気付け
  るか。
7 人手不足の問題。外国人労働者の受け入れだけでは抜本的解決にはな
  らない。EPAや技能実習受け入れの注意点や課題など。
8 高齢者雇用者が将来の利用者かも。また「ダブルケア」について。
9 増加する保証人等のいない方の受け入れと今後の課題について。
10 福祉学科の定員割れ。さらに優秀な学生が一流企業に!福祉業界に
   若者を引き入れる対策について。
11 介護保険のユーザーの「介活」とは。受ける側も持つべきマナーとは。


 最後に結城教授から、厳しい時代ではあるが、やはり福祉サービスの担い手は社会福祉法人であってほしい。とエールを送り、会場も拍手で応えていた。

瀬戸会長 後半は、「医療・介護・障碍同時改定と今後の動向」と題し、北海道老人福祉施設協議会 会長 瀬戸 正嗣さまより講演を頂いた。
 2018年度の同時改正について、主に特養およびショート、デイ、訪問介護等を中心に、現時点で分かっている改定の内容や方向性について説明され、参加者も熱心にメモを取られていた。


結城教授書籍  結城 康博 教授の書籍を紹介します。
  

  介護保険制度スタート時に唱われた「施設介護から在宅介護へ」「行政主導から利用者本位へ」はどこまで実現したのか? 「施設志向」が増している現実は何    を語るのか。制度の利用方法から現状の課題、人材不足の背景、財源問題まで。きめ細やかな現地    調査に基づき現場を踏まえた政策提言をも行う。このテーマのすべてが分かる基本の一冊。


「在宅介護ー「自分で選ぶ」視点から」   
                                  著 結城 康博 氏 
                      岩波新書 価格 885円 前後



 広報委員 谷越