勉強会2日目は、関西福祉大学 社会福祉学部 谷口泰司教授による『養護老人ホームの特性を踏まえた利用者の生活支援について』と題し、利用者支援の視点・養護老人ホームの意義について講演していただきました。
利用者の状況については、近年の傾向として①介護ニーズの増加(特に認知症高齢者)②障害者支援ニーズの増加(特に精神・知的障害者)③被排除層の受け皿(特に触法高齢者)など、養護老人ホームの支援領域が複雑かつ多様化。そのような中でも措置施設としての機能を唯一残している養護老人ホームは、①ピープル・ファースト②意思決定支援③自立(生活)④福祉のその先について再認識し、福祉の原点から利用者支援を見つめ直す必要がある。養護老人ホームには、介護支援はもとより、障害・難病をはじめとする「あらゆる生活困窮要因」に対する支援のノウハウと実績が蓄積されている。尊厳回復・保持の拠点として、高齢者福祉の最後の砦として、福祉の復元(養護の復権)か福祉の放棄(養護の終焉)かが問われている。今後を展望した時、より広い意味での「生活支援」、さらには「生き方支援(どう生きるか)」機能の展開が重要となる。加えてこの機能は高齢者だけでなく全ての者に安心と誇りを与えるものであり、ここに養護老人ホームの真の意義があると締めくくられた。
 
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 閉会挨拶として、北海道老人福祉施設協議会 養護老人ホーム検討委員会 遠藤克巨副委員長より、福祉ということを共有できるのがこの研修会。介護サービスをするのではなく福祉サービスをしている福祉の最後の砦として養護のあり方をみなさんと考えながら共に頑張っていこうと力強く締めくくり2日間の全ての日程が終了いたしました。

広報委員のひとりごと
 養護老人ホームに特化した研修は年に一度、2日間の研修の中で得られた人脈や交わされた意見は今後のサービスに生きるのではないかと思います。日々の業務は大変なことも多いですが、ともに頑張っている仲間の存在も支えにしながら利用者様の多様なニーズに応えていければと私自身が改めて思いました。お忙しい中全道各地から二日間の研修に参加していただきありがとうございました。

広報委員 村山