去る、10月15日に滝川市ホテルスエヒロで昨年度(平成27年度)末に介護力向上講習会北海道分校にて【日中おむつゼロ】に認定された二施設、新十津川町にあるかおる園芦別市にある芦別慈恵園かざぐるまのおむつゼロ報告会がありました。
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会場には、両施設の地元での開催ではないにも関わらず、新十津川・芦別両地域からも多くの住民の方が集まって来ており、用意されていた約250席がほぼ埋まっている状態でした。
受付には、4月の際に北海道老施協瀬戸会長から授与された認定証書とクリスタルの楯が飾られていました。

その人らしく生活するために
とのテーマではじめられた報告会ですが、開会の挨拶で、かおる園の母体法人の社会福祉法人明和会の西川雅浩理事長が、

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「介護力向上に取り組むことは、おむつの使用をゼロにすることが目的ではなく、オムツが外れた後、買い物に行く・孫の結婚式に出るなどの希望につながること。施設の利用者さんにはいつも『何か』を我慢してもらっていて、どこかに忘れてきてしまった元気であったり『何か』を『歩く・トイレに行く・食べる』ことで取り戻してもらいたい!という思いで取り組んでいる。この取り組みが広がって、特養に入るまでもなく、元気に地域で暮らせるようになって欲しい。」と熱く語られました。

次に、介護力向上講習会の主任講師の竹内孝仁先生(国際医療福祉大学大学院教授)から「新しい老人ホームが誕生した」と題して基調講演がありました。

PA150116「両施設の施設長はじめ、職員の皆さんには本当にお疲れ様」と労いの言葉をかけられ、また両施設の地域住民の方々には「おめでとうございます」との言葉で講演がスタートとしました。
寝たきりを起き上がって歩けるようにする、認知症状を改善できる施設が地域にあることは本当にラッキーであること。おむつゼロを達成した施設には、その知識を地域に還元して自立支援の相談をできる地域住民に向けての相談室を設けて、認知症や自立に向けたアドバイスをするように、「水を飲む・歩く」ことで認知症が改善するのであれば家庭でも充分できるので、地域に向けた実践教室も開催していったらよりこの取り組みが広がっていく。
と、講演されました。



休憩後、両施設の5名の方から今回の実践について報告がありました。

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取り組み全般の報告・利用者さんの個別の事例の報告と様々ありました。この取り組みは手段であって、おむつを外すことが目的ではないこと、施設の利用者さん全員が元気になること、更には地域に取り組みを広げていくことを報告されていました。
介助に抵抗があり拒食のため胃ろう増設の利用者さんが、取り組みの結果、要介護5から要介護4に改善した報告がされた時は、会場から「へぇ~」と感嘆の声があがりました。他にも、報告の度に参加者同士で報告に対しての感想を話されている声が会場のいたるところで聞かれ、報告会の成功を垣間見ることが出来ました。

両施設の職員の皆さん、お疲れ様でした。
事務局の取材についても、両施設長に快諾いただきありがとうございました。

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芦別慈恵園 川邊弘美施設長          かおる園 上郡香奈施設長

(北海道老施協 事務局)