田辺教授12日目後半は、特別講演として『高齢者ケアにおけるストレスの徹底理解と早期発見に向けて』と題し、北星学園大学教授 田辺 毅彦 様による講演が行われた。
講義の前半は、介護職員のストレスについて、1)給与・待遇面によるもの
2)労働によるもの、3)小規模介護システム(ユニットケア)の進行によるもの、とこれら3つの要因を紹介。

1については、事業規模によって待遇等に温度差はあるが、世間で評されるほど介護職の定着率は他の業種と比べても低くない。ただ、介護報酬の問題と合わせて待遇改善の課題解決に取り組む活動の他、行き過ぎた報道により子供たちを含めた世間に対し、負のイメージを払拭する活動が今後も必要なこと。
2については、労働のは様々なストレス因子があるが、専門のスキルと知識を高めながら経験を積み上げる事で、仕事にも慣れ、次第に解消されることが高い事が分かっている事。
3については、入居者の加齢に伴う重度化による介護の手間の増加と、2ユニット1名の夜勤業務において、他のユニット入居者の情報量如何によってストレスが左右する事などを説明、ユニット双方の情報と対応方法の共有が重要と説明された。

2日目講義全景後半は、バーンアウトの症状とその治療方法について。アセスメント票の実施の他、介護ストレスの解消方法を、① 組織における6つの要素の再点検、② 職員の質の向上、③ 職員の孤立化解消を図る運営体制、④ 夜勤のストレス予防、⑤ 小規模介護の特性を理解した過度な感情労働防止、⑥支援とパターナリズムと6項目にかけて紹介され、参加者もこれらの情報を 持ち帰り、自分たちの職場に活かすべく、熱心に受講されていた。


広報委員のひとりごと

今年も多くの方々が全道から集まり、あつい討議が行われた。いつもの事だが、限られた時間のため分科会だけでは事足りず、情報交換会を初め、話し合いの場を外に持ち出して、あつい語らいが続いていた。「現場の声が制度をつくる」。明日を担う若き経営者やリーダー方の、一人ひとりの提言がこの語りの場を通じて一つになっていき、大きな力となって国政に働きかけている。確かに実感できる。なぜなら誰のために、何の目的かが、皆同じだから。ぜひこれからも多くの場面を通じ、現場の声を国政に届けてほしいと願う処である。

参加者ならびに21世紀委員会他、関係者に皆さん、2日間本当にお疲れ様でした。


  広報委員 谷越