平成23年度の「全道老人福祉施設研究大会」に講師としてお呼びした、石飛幸三先生より北海道老施協宛に以下の通りご連絡をいただきました。

平成27年度介護報酬改定においても、看取り介護の体制構築・強化に向けた基盤強化の推進施策が示されました。
もう一度、「看取り」「老衰死(平穏死)」について、考える・見直す機会となればと思います。

以下は、石飛先生からいただいたメールの全文です。(北海道老施協 事務局)

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お彼岸入り9月20日(日)夜9時、NHK総合テレビ「NHKスペシャル」で芦花ホームでの自然な人生の看取りの模様が放映されます。
振り返ってみますと、1998年1月26日にNHK教育テレビで、北海道の特別養護老人ホーム「とよころ荘」での看取りの模様が放映されました。 
するとこれに対して、医療を受けさせれば助かった者を助けなかった「みなし末期」だとの批判が起こり、衆議院の厚生委員会でも取り上げられました。その背景には高齢社会の到来を受けて、「死は医療のものか」と主張する社会学者に対して、延命治療に固執する人達の反論がありました。「とよころ荘」の相談員は、挫折感に見舞われ現場を去りました。

あれから20年の歳月が流れました。

今や世間の空気は大きく変わりつつあります。いずれ来る老衰そして死を受容し、一回しかない自分の人生を真剣に生きる考えが国民の間に広がっています。

この変わり様を見る時、隔世の感を禁じえません。

このNHKスペシャルの放映は、人生途上で訪れる病気というピンチの危機管理をする病院とは一線を画して、介護老人福祉施設が、超高齢社会にとって生活の延長線上で自然な最期を迎える、今やなくてはならない場所であることを明確に示しております。

是非この放映を御覧頂きたく、お知らせする次第です。


放映の概略は、NHKスペシャルのホームページで御覧頂けます。
http://www6.nhk.or.jp/special/index.html

2015年9月吉日
世田谷区社会福祉事業団 
特別養護老人ホーム 芦花ホーム医師 石飛幸三