
午後からは事例演習の実際と題し、事例演習の目的や意義の他、折角ケアカンファレンスを行ってもうまくいかない10個の原因について説明。その後、5つの事例演習を紹介した後、事例演習の留意点を説明された。
そして紹介した事例演習法の中で、今回は各班ごとに分かれ、保坂講師の指導の下、“インシデントプロセス法”を用いた事例演習を各班に分かれ実施。
手順は全部で5段階あり、今回は認知症介護をテーマとして行った。
また報告や質問に対しての回答の際の注意点として、自分の推測は原則言わず事実のみ述べ、仮に推測を述べる場合はその根拠を示す事とか、報告の中から課題抽出する際は、付箋に意見を記入し、集まったものを振り分け課題を特定することなど、講師から指導を受けながら進めて行った。そして反論の検討の段階では、振り分けた付箋の内容を基に、お互いにコンセンサスを取りながらグループとしての対応内容の検討を行い、最後に事例検討用紙を用いて、皆で振り返りながら意見感想をまとめていった。

最後に“ユマニチュード”について映像を通じ紹介。受講生も大変興味深く映像を見ておられました。

皆さん、本当にお疲れさまでした!
=広報委員のひとりごと
世の中には、当たり前の事が当たり前でない事が多くある。研修の中でも説明されたが、その当時は最先端ケアで称賛されたものも、時代と共に見直され、内容が180℃転換したものもある。いつの時代も科学は理論と実践を見つめ、今を洗い直す事である。介護のみならず、当たり前を疑うといった視点で物事を考えていく事は、どの様な専門性でも同じ事が言えよう。そしてチームワークの大切さも、どこにでもある当たり前の事で、決して珍しい事ではない。今回の研修の中でも、相手を知り理解することの大事さをお話しされた。そしてもう一つ、自分を見つめ、相手から教えてもらいながら己を知り、行動する事もまた、チームワークを向上させる大事な要因である事が、今回の研修の中で気づかれた事と思った。
広報委員 谷 越