20 am 2グループ午前の後半は、事例演習ついての講義と実践について研修が行われました
最初に、チームケアを進める上で講義の中で“「違い」を尊重したコミュニケーション ”の重要性を指摘。
それぞれの専門職にとって目標と大事にするものに差があるため、意見が衝突するのは当然であり、相手の事や立場を理解しないで、自分たちの認識や価値観だけで双方が意見を言い合うと、最後には喧嘩になって最悪の状態になってしまう。
そのため、自分たちのケアの柱となる“施設の理念”を基にして、お互いの意見を擦り合わせることがポイントである。逆に理念がない、または職員に周知されていない状況だと、他職種間の意見はぶつかり合ったままになってしまう。
だからこそ、1)相手の話を否定せずよく聞き、2)お互いの職種の「違い」を分かりあい、3)双方の妥協点を見出して、双方の“コンセンサス(意見の一致・共有認識)”に導くことで、他職種におけるチームケアが確立し、ケアの向上につながって入居者の潤いある生活に繋がっていく事を説明されました。

また、“目的から物事を考えることが大切“である。我々の仕事の目的も、入居者やその家族を支えることにある。しかしその事を無視し、他職種が自分の考えや価値観で話しを進めて行けば、結果は見当違いに進み、人間関係にもひびが入りかねない。チームケアは、多面的に物事を見ることができ、一人ではできない事も、助け合いながら共同作業でき、自分が知らない事も、互いに伝え合い情報を広げることができる、等説明。

コンセンサスゲーム用紙その後、各班に分かれ“コンセンサス・ゲーム(合意形成)”と言う事例研修 を紹介した後、実際に各班で保坂講師の指導のもと演習を実施。  前段で説明したポイントを体験し、最後にコンセンサスを得るためには、各自やチーム全体に何が必要で大事な事かを班ごとで話し合い、まとまった内容を発表。最後に保坂講師から総括の中で、ポイント等について事例を通じ解説されました。


  広報委員 谷 越