研修も2日目を迎え、松本診療所(ものわすれクリニック)理事長・院長 松本一生先生によります講演『認知症を支える家族・支援者のバーンアウトを防ぐ為に』が行われました。

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 老年精神医学、介護家族・支援職の心のケアを専門とされる松本先生は、各地でも多くご講演されておりますが、ご家族そして支援者の立場から自らの経験を交えたお話で、職員の経験年数を問わず参加者全員の心に残る講演会、約2時間という時間があっという間に過ぎてしまいました。

 認知症に気付くポイントから始まり、ストレスコントロールへの近道は認知症の種類や特徴を知ることであり、「認知症ケア」とは、そのご利用者を見送った後のご遺族のケアも含めて「認知症ケア」である、とお話がありました。認知症の症状で受診される方の心の内、そして今後のことを自らの意思で決定することへの尊重、周囲(支援者)の連携、介護家族の心の移り変わり、支援者の心の分析、地域住民と多職種協働“真の連携”。松本先生のお話を聴き終えた後、心が軽くなった方も多くいらっしゃったと思います。質疑応答では「看取り後の職員のストレスフォロー、何が出来るのか」と質問が挙がり、「エンパワーメントグループの形成。出来なかったと思わず、100%ではなくとも良かった点を互いに出し合うことが重要。」とお話がありました。また、「薬とケアの関係性、上手に付き合う方法は」との問いには、「ケアだけでバーンアウトせず、日々の様子を確実に医師に伝えること。介護と医療との連携を高めること。」との助言をいただき講演は終了致しました。

 閉会式では、釧根地区老人福祉施設協議会 春日副会長より「市町村は違ってもご利用者に寄り添う介護は同じである。」との力強いお言葉で全日程を終えました。

参加者の皆さま、役員をはじめ研修委員の皆さま、大変お疲れ様でした。

 

~広報委員のひとりごと~

 地域で開催される研修ではその特性を活かした内容でもあり、身近に感じることが出来ます。「研究発表」は成功例だけではなく、これからの課題もしっかり見据えた内容ばかりで自分の日常業務に当てはめて聴くことが出来、発表のために取り組むのではなく普段からの数ある取り組みを皆に聞いてもらいたい、という思いから「研究発表」は成り立っている、と改めて感じました。


  広報委員  遠藤