身体拘束・虐待防止の取り組みについて、特別養護老人ホーム 百花苑 の服部 龍司 様の発表を紹介します。きっかけはアンケートで職員に身体拘束や虐待の意味を聞いた処、どこまでが該当するのか等分からないとの回答が多かったことであった。その対応策として自分達の各介護の場面におけるケアの自己評価を実施した処、回を重ねる毎に課題が浮き彫りとなり更なる対応策を検討し実施してきた。そして継続したことで、虐待等の意味等を現任も新人も理解しイメージできる様になった。しかし、自己評価を繰り返すだけでは維持向上には繋がらないため、チェック箇所に対する対策の記入と実践を行う等の取り組みも必要である事を説明されました。

    在宅の認知症の方を支える取組みとして、デイサービス 道南森ロイヤルあじさい 木野 貴紀 様の発表を紹介します 。アルツハイマーが進行し、生きる力さえ失いかけていた方に対し、受入れに際し寛げる場所づくりの調査や設えの他、スタッフとの馴染みの関係を築くため、主の趣味や特技(スキー指導者)を通じた関わり方を初めとする各種認知症ケアを根気よく続けてきたことで、忘れていた趣味や特技を思い出しその後スタッフにいきいきと特技を指導したり食事前など率先してお手伝いして頂けるなど、ご自分の良き時代を取り戻す事ができ、更に禁煙できたことで留守番まで出来る程回復されたといった内容を、事例を通じ紹介されました。

    施設における看取りについて、特別養護老人ホーム 清光園  小川 弘平 様の発表を紹介します。身寄りが誰もいなく長年当施設で多くのスタッフと関わりながら、自分らしく明るく活発に暮らしてきたNさん。晩年老衰のため年々老いて行き、ご自分の気持ちなどをうまく伝えれなくなってきたが、Nさんの事をスタッフ全員が良くわかっているからこそ、その時Nさんが感じたこと、嬉しいことを僅かな表現から汲み取って上げ共に気持ちを共感出来たことや、その時Nさんならやりたがるだろうということを、体調に合わせて提供でき、そして喜ばれた表情をみせられたこと。そして、元気な頃時折こぼしていた寂しさにも、生前のほか葬儀の際も大勢のスタッフが参列し見送られたこと。「みとり」にも色々な形がある事を感じさせられた発表でした。

             広報委員   谷  越