第1回最後の講義は、「おむつゼロ介護」を目指す事をテーマとし、1)おむつゼロ実現のために、2)おむつゼロのあとの尿失禁改善ケア、3)歩行 について、等を竹内先生より講義されました。
 最初に、おむつについて、つけられる側とつける側双方の視点による考え方と、装着したことにより何が起こっているかを紹介。そして形骸的かつ安易におむつを使用することが、利用者のみならず、自ら介護職の社会的地位や専門職化、更には意欲やチームワークの向上に妨げになり得ることを、事例を通じ説明されました。そして、その考えを基に、「おむつゼロ介護」を実現するための、「水分」、「歩行」、「下剤中止」、「トイレ排泄」といった「4つのケアと戦略」について、取り組むための知識とその進め方について講義されました。
 次にテーマ2)では、おむつが外れた方やまだ使用されていない方への尿失禁改善ケアに関して講義が進み、夜間尿失禁が在宅介護の大敵であることや、なぜ時間誘導や適時誘導で排泄ケアがうまくいかないのか、その落とし穴とケアの戦略について、排尿と失禁のメカニズムと要点を基に説明されました。その他、排便に関しても高齢者の便秘の原因の説明から、一般的に施設で使用されている下剤の仕組みと副作用、水の効能や食事や運動を見直す事で便秘が解消する仕組み等を説明されました。
 そしてテーマ3)では、自律支援介護における「歩行」の重要性についてお話しがあり、更に歩行に影響(低下)させる要因とは何かを説明。そして廃用性等により歩けなくなる事について、実は「下肢筋力低下」がその方の歩行能力を奪うのではなく、「歩き方を忘れてしまった」事が原因であることを、「運動学習理論」を基に生理学的に説明され、歩行能力の再獲得のための「5秒つかまりテスト」等のレベル調査方法や、個々のレベルからのリハのポイント等を説明されました。
 今日の講義終了後に次回までの宿題を、第2回担当の小平先生から説明がありました。その内容から、この研修が会場だけではなく、1年間現場を通じて行われるものと感じられました。受講生のみなさん、本当にお疲れ様でした。講義中の竹内先生方の熱きエールを胸に、これから1年間、みなさんと共に頑張ってください!この研修は、また別の回でもレポート致します。
      広報委員 谷越