平成23年度養護老人ホーム勉強会が東京ドームホテル札幌に於いて本日より2日間、全道各地より64名の参加者をいただき『改訂版パッケージプランの有効活用と状況報告』と題し、養護老人ホーム単独の勉強会が開催されています。講師は奈良県御所市より養護老人ホーム聖ヨゼフホームの平岡毅施設長様にお越しいただきました。


IMG_4649* 介護保険制度が導入されてめまぐるしく変化しつつ
11年が経過しましたが、措置施設である養護老人ホームの入所者は、5年遅れの平成18年の老人福祉法および老人福祉法の改正により、介護保険サービスが受けられるようになりました。

養護老人ホームは元気な方が入所する施設・・・これは昔の話。高齢化とともに身体・精神機能の低下のほか、医療ニーズの高い入所者も多く抱え、“自分に正直な”幅広い入所者に対してソーシャルワークの機能強化が義務付けられました。そこで自立生活支援の根拠となる「処遇計画」を作成し介護給付の根拠となる「ケアプラン」のもと介護サービス提供するための「養護老人ホームパッケージプラン」が策定されました。

 このパッケージプランのアセスメント、
131項目の課題分析標準項目があるため、「なぜこんなにボリュームがあるのか?」といったことから導入を控えている現状があるそうです。しかし、多岐にわたるアセスメント項目により、いままで気づかなかった本人(利用者)に出逢うことができた、アセスメントを総括することにより、「困りごとへの対応」から『生活全体の課題への支援』という“広い視点”を持つことができた、さらには一連のプロセスに沿って取り組むことにより、作成しなければならない「処遇計画」と「介護計画」をひとつのアセスメントで同時に作成することが可能である・・・など、正に現在の養護老人ホームの実情に合ったツールとなっています。

養護老人ホーム聖ヨゼフホームにおいては、導入当初メリットとデメリットがあったが、職員が共に研修し、共に悩み、共に導入することができたので、今となってはデメリットはなかったと言っているそうです。

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 この後、研修参加者は職種別に分かれてグループ討議を行い、情報共有を行いました。






 広報委員 寺井