医療的なケアを希望されるニーズが高まる中、“違法性の阻却”という位置付けのもと実施される介護職員による医療的ケア。 その介護職員に対し指導・教育が出来る看護師の養成を目指し実施された本研修会。 平成23年2月の札幌会場を皮切りに旭川、函館、釧路と4会場で実施され、平成23年度においては札幌会場での2回の研修会が終了しました。 この間、多くの看護職員の皆さんが受講され、施設での講師役としてご活躍されまた、これからの実施に向けて準備をされていることと思います。
 先日、ある記事が目に留まった。 そこには、“口から食べられるようになったら退所しなければならない有料老人ホーム”という見出し。 記事の内容によれば、入所者は胃ろうの方ばかりで口から食べられるようになったら退所とのこと・・・。 法律に抵触するわけではないが、そもそも介護の職員が口から食べてもらう努力をしないということはどういうことなのか、職業倫理に反するものでは・・・、と締めくくられていた。 
 この度の研修会の中でも参加した看護師の方から、そもそも何故いまこれを始めなければならないのか疑問に感じるなどの声があったのも事実ですし、全道研究大会でご講演を頂きました石飛先生が著書“『平穏死』のすすめ”で書かれているように認知症の高齢者が胃ろうを望むのだろうか、など医療的なケアというなかには死生観も含め実に様々な問題が含まれていることを改めて考えさせられました。
 しかし、色々な問題はあるにせよ講師を務められた皆さんが、【この医療的ケアの研修会をとおして看護・介護の職員が今一度、高齢者への尊厳のあるケアというものはどういうものなのかを考える機会になれば・・・】とおっしゃられていたことは非常に大切なことではないでしょうか。 社会福祉法人とは・・・=社会的な信用を担保することができる特別な法人、ということが出来るのであれば、利用者の皆様にとって安心、安全なケアが求められている今、それぞれの施設が考え、取り組む必要があるのではないでしょうか。

 最後になりましたが、平成21年度の国のモデル事業をはじめ平成22、23年度における各会場で講師を務められた看護師の皆様、大変有難う御座いました。
皆様がこの研修会でお話しされたことは、きっと参加された各施設の看護師さんから施設長はじめ各職員の皆様に研修会を通じてお伝えして頂けるものと思います。

 長時間にわたりご指導頂き、感謝申し上げます。

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 平成23年度第一回 講師の皆様








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 平成23年度第二回 講師の皆様









 広報委員  佐々木