北海道老人福祉施設協議会広報委員会のブログ

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2019年02月

平成30年度 養護老人ホーム研修会

平成30年2月14日~2月15日にかけて開催いたしました、
養護老人ホーム研修会の模様をお知らせします。

1日目は活動報告とグループワーク、2日目は講演が行われました。

活動報告
社会福祉法人徳風会 養護老人ホーム かるな和順
事務長 寺井 孝典 様

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措置控え』の問題や、
養護再建Action 3(国政・都道府県・市町村への働きかけ)の必要性など、
全国老施協 養護部会の活動について、報告。






グループワーク
6グループがそれぞれのテーマに沿ったディスカッションや意見交換が行われました。

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テーマの結論を導き出すだけが目的ではなく、
テーマを超え、意見や悩み事を共有し、相談することや、ネットワークづくりが、今回のグループワークの目的です。

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北海道老施協が実施する
養護老人ホームの職員だけが集う研修は本研修だけであり、
参加者の皆さまにとって有意義な時間になったのではないでしょうか。

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講演
東洋大学ライフデザイン学部生活支援学科
准教授 高野 龍昭 様

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養護老人ホームの特性を踏まえた利用者の生活支援について』をテーマに、①地域包括ケアシステムとは②介護保険制度の行方③養護老人ホームの課題を軸に、利用者の生活を守るためには、専門的支援・ソーシャルワーク・居住支援、各機能強化(向上)の必要性について、ご講演をいただきました。






主催者挨拶にもありました通り、本研修は昨年9月10日・11日の開催を予定しておりましたが、胆振東部地震の影響により延期となりました。また、インフルエンザ流行の影響で、参加者数は前年度の60%ほどとなりましたが、参加者の皆様につきましては、ご多忙の中ご参加いただきありがとうございました。

広報委員 三田

平成30年度 老人福祉施設長研究セミナーが開催されました。=その3=

セミナー午後の部、後半は産経新聞社論説委員、ジャーナリスト 河合 雅司 さまを講師に迎え、“「未来の年表」~人口減少日本で医療・介護に起きること~”と題し、講義が行われた。
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自分たちはどういう時代に生きていくのか。過去から未来への日本の人口動態を比較して、人口減少から予想される問題を説明。“少子化”が進むと、①子供が少なくなることの他、②次の世代で子供を産める女性が減少する。実際かなりのスピードでこれが進んでおり、現状では大幅な回復も見込めない状況。このまま何もしなければ、①経済活動が衰退し、②財源確保もできなくなってくる、といった社会への影響が懸念されているのは周知のとおり。
また、今後2043年までは高齢者数の増加し、施設のニーズも高まって整備も進んでくるだろうが、働く人の不足や財源、更には人口の都市部集中などの問題が将来への不安を山積しており、これらは年齢のバランスが大きく崩れた人口問題が大きく影響している処である。

河合講師 次に高齢社会の4大特徴として、①高齢化する「高齢者」、②その内半数が90歳以上の女性、③男性の寿命が短いため女性の独居が増加、さらに④就職氷河期・非正規職員の高齢化に伴う貧困層の増加の説明の他、今後25年間で働き手人口が1500万人減少する予想に対して、政府が打ち出す労働者不足対策の4本柱である①外国人労働者、②AI・ロボット、③高齢者雇用促進、④女性の活躍促進を紹介し内容を説明。ただこれらはあくまで“つなぎ”の改革的要素が強く、これらを通じ問題を緩和しながら切り返しの時期が来ているとし、「小さくても豊かな国」といった人口減少を受け入れ、ヨーロッパ諸国の国策を手本に、その形に見合った社会をつくる考えへの転機が必要ではないか、と説明した。

 そして誰もが「100歳」となる可能性というテーマから、現在60歳から70歳代が90歳代の親を世話する時代となってきたが、国民への説明と対策が不十分なうちに介護保険の理念も“社会全体”から“在宅・家族介護”へシフトしたため介護離職が増大し、これも社会経済を含め今後の日本の大きな問題となった内容と経緯と併せ、社会保障費の抑制ができたとしても、他の分野で費用が伸びたら意味がない。だから今大事なことは、本当にできる事とできない事を峻別する事である。つまり家族介護の限界や保険サービスも、そこそこの範囲とか今後予想される年金額で生活できる社会の構築態勢づくり等を、理想を抜きにした現実論で考えていくことが求められている。

 今後政府が取り組むべきこと6点を挙げた中で、本当に施設に入居した方が在宅でサービスを受け暮すより社会保障費が掛かるのか、実は思い込みではないのか。実際住む地域によっては在宅生活に掛かる費用を丁寧に調査したら、同じかそれ以上の結果がでるやもしれない事も指摘。むしろ住宅政策と施設政策を融合した様な内容を取る事ができないのか、その一例を紹介した。

 また私たち個人も取り組むべき事として、ある程度助け合える地域づくりを初め、今後長寿と高齢化が確実に進む中、その中で暮らす我々にとっては“居場所”と“役割”はとても重要であるため、高齢者になる前から地域社会の中で社会参加の形を作り準備していく事が大切であり、その中に自分ができる事は何かを見つけていくことも、これからできる事の一つと思われる。

河合講師全景 そして期待される老人福祉施設の役割として、現在思うように進まない国策のなか、地域にとっては施設は最前線にある重要な資源である。そのためもう一度それぞれの地域の中で、役割の位置づけを話し合って欲しいと述べ、みんなが集い、地域のオアシス及び発信基地となるべく存在になることも大事かと思われる。これから先、高齢者同士が支え合いながら暮らしていく中、まだ自立している住民への介護方法の伝授の場とか、世代を超えて色々な人たちが施設運営に関わり、地域社会を良くしていこう、どう切り盛りしていけば良いのか、地域住民と一緒に考え実践していく拠点とした役割として、地域住民と施設が行政を巻き込んで、いかにその地域を今より良いものに変えていけるか、福岡県の施設の取り組みを例に紹介された。

 最後に、「人に任せるのではなく自分で始める事。また変化はチャンスである事。今までなかった、国が考えない様な、そういう地区を日本で一つでも作っていく。それがこの国を「小さくとも豊かな国」へ繋がる第一歩になる。そういった地区を我々の世代で全国各地に一つでも多く作っていき、次の世代に引き継いでいくことが大事な事でもあるという事を理解し今後の実践につなげて頂きたい。」と述べられ、会場も最後まで真剣に聴講されていた。


<広報委員のひとりごと>

 “少子高齢化”や“都市部流出化”など様々な人口に関わるバランスが崩れてしまう事で、大きな社会問題が現れている一方、世界では人口増加がものすごいスピードで進んでおり、現在70億人の人口もこの先2050年には90億人を超える見込みとの事。結果、生活の為や生きるための多くの資源が必要となり、結果的に日本もその影響を外から受ける事となるだろうと言われ、視点を変えると相反した人口問題がこの地球上で起きている事が分かる。
 医療が進歩し、段々寿命が延びて本来は喜ばしい事であるべきなのに、長生きする事が社会のお荷物と思われてしまう、そんな社会にはならないで欲しいと思う。実際、若い頃は一生懸命育児に励み、落ち着いた頃に、もしかしたら今度は親の世話をみなければならないとなれば、人生暗いイメージしか湧いてこない。だから自分やそして家族の為にも、己の健康を1日でも長く保ち続ける努力をすること、これが大事なのかと改めて感じた処である。

※今回の講演をさらに詳細に知りたい方。河合先生の書籍をご紹介します。
 
  “未来の年表 人口減少日本でこれから起きること”
  “未来の年表2 人口減少日本であなたに起きること”


   著  者 河合 雅司 氏
   発 行 者     講談社現代新書
   参考価格 821円、907円

河合氏書籍1


 広報委員 谷 越





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