北海道老人福祉施設協議会広報委員会のブログ

北海道老人福祉施設協議会広報委員会のブログです。

2016年09月

台風10号被災報告 ~南富良野 特養 一味園 より~ ③

②よりつづき。

3 復旧に向けて。~支援の開始~

<9月1日(支援1日目)>
先日の4施設が午前中、一味園に現地入り。そこであらためて被災の状況を見て、最初みな言葉を失った。
一味園正面施設の周囲には厚く堆積された汚泥。
施設の壁には、地面から1.5m前後に濁流の跡が。

流された車たち、施設周辺

周囲には、職員の車であろうか。濁流に流され無残な姿になった車が点在。

施設に目を向けると、正面玄関の片側を流木が土砂と一緒に塞いでおり、館内は床全てに汚泥が堆積。
一味園玄関   流木撤去前一味園廊下    泥取り前






また備品も浸水により電子機器の一部や食材、衛生備品等全てがだめになった。
物品庫内    泥取り前居室泥取り前




デイ前 えぐられて下水管露出設備も、水道水は濁った水が蛇口から出る他、電気や電話、ボイラー機器や厨房が一切使用不可の状態。
また、施設周囲の土地も濁流で削られ、配管がむき出しになった所も。
また利用者に関る帳票全ても流されPCのデータも浸水によりすべて失った。
ただ利用者の薬は、幸いにも高い所に保管してあったので無事だった。

この他、伊藤園長から被害状況を確認して、4施設ですぐに必要な支援内容を以下の6項目に分類し協議。

 1 入居者・家族への対応、2 ライフライン(設備等)、3 食糧・物資等
 (含 車輛)、4 消毒清掃・環境整備、5 ボランティアの対応、6 スタッフの
  ケア

また、6項目の解決方法のもと、3つの役割に分担し、各施設でそれらを担った。

 ① 関係機関への連絡調整、支援ボランティアと利用者の避難先施設の
  コーディネート。
 ② 避難先施設への移送支援と必要物資等に関る件。
 ③ 館内の消毒および清掃全般。外の汚泥処理に関して。 


①は、道北ブロック 杉野会長と波潟副会長が対応。
一味園被災状況について、道老施協 瀬戸会長、道北老施協 会員施設、上川総合振興局に第1報を入れる。
旭川福祉専門学校に学生ボラの要請依頼や上川総合振興局に状況報告と今後の支援協力等を要請した他、上川管内老施協の会員施設に、残る利用者の緊急避難先施設としての受入れと清掃等支援ボラの要請を行った。
 
②は、美瑛慈光園が担当。安藤施設長と谷部長のもと、受け入れ施設への移送スケジュールの他、当面必要とされる物資の内容確認と提供等について実施した。

③は、北の峯ハイツ 福永施設長のもと、一味園スタッフと協働で、館内の消毒清掃手順の取り決めや必要備品の確保、またボランティア作業が円滑に進むために、一味園スタッフによるボラ コーディネーターの選出と内容を取りまとめ、実施した。

また、当日は被災に見舞われなかった現地の方や学校関係、外郭団体等の有志ボラも多く見られ、一味園スタッフと協働で館内の復旧作業を実施していた。

BlogPaint9月1日~情報共有ボード2





※情報共有ボード。現在困っている事や解決したことなど、必要な情報を都度話し合って書き込み、常に新しい情報が共有できるようにした。
 
・最終章につづく 

台風10号被災報告 ~南富良野 特養 一味園 より~ ②

①よりつづき。

2  利用者の避難と初動支援 

8月31日、市街も徐々に水が引いてきたが、まだ南富良野町に入る事は出来なかった。それで、利用者57名を一度同じ建物内のデイサービスホールに一時避難。
施設前道理2その後、南富良野町と連携し、同町地域包括支援センターの担当者が、富良野市内の特養や各事業所、病院に連絡を取り、緊急避難先として受け入れをお願いし、連絡を受けた事業所が各位それに応え動き始めた。
富良野 北の峯ハイツ 福永施設長に連絡が入ったのは16時11分。同じ法人の養護 富良野市寿光園にも連絡が入っていた。先方から施設全体の機能が停止し、車両も全て動かず、利用者方は館内で避難待機している状況等の説明を受け、道北ブロック老施協 杉野会長ならびに波潟副会長(上川管内会長)に報告。併せて、他の富良野市内の事業所と同様に、17時過ぎに一味園に送迎に向かった。

しかし、南富良野町の橋や市街の道に一部通行できない所もあるため、渋滞が続くなか、通常30分位で着く距離を通れる道を探しながら迂回しつつ進み、一味園に到着したのは19時45分頃であった。その前後富良野市内の事業所の送迎車輛も到着。その日のうちに緊急性の高い方から15名の方を、富良野市内の施設や事業所で受入れした他、町内の避難所である小学校にも数名搬送した。残りの方は、職員と一緒に一味園デイサービスセンターで、その日は待機された。

施設入口前 道路 同日午後8時頃、現地には入れない為、富良野市 北の峯ハイツで、 杉野会長(たいせつの郷)、波潟副会長(鷹栖さつき苑)、安藤 美瑛慈光園施設長ら4施設8名で、情報収集と今後の対策について協議。
有線電話は不通で、携帯電話も充電が切れたり電波が不安定で、十分な連絡がままならぬ中で集めた情報を基に、想定される状況並びに必要な支援を協議。翌9月1日午前中に一味園に現地入りし、状況確認しながら、必要な支援内容を決める事となった。
 また、今後多くの支援ボランティアの必要性から、管内老施協の他、学生ボラなどの要請をお願いする事とした。

※③につづく。

 

台風10号被災報告 ~南富良野 特養 一味園 より~ ①

去る8月30日、台風10号が北海道に上陸。各地に豪雨被害をもたらした。南富良野町も、付近の空知川の堤防が決壊し、市街の半分が冠水。市街に特養や障がい者施設を運営する社会福祉法人 南富良野大乗会も特別養護老人ホームを初め、複数の施設が浸水被害に見舞われた。その中で、特養 一味園(伊藤 ひろみ施設長)の状況と、上川管内を中心に道北ブロック老施協を初めとする多くの支援者による復旧支援について、レポートする。

デイ入口前 冠水 向こうはこざくら園










 8月31日 早朝。一時避難した一味園デイサービスセンター玄関から。決壊した水が周囲を大河に変貌させた。
                     
1 被 災 当 日
 8月30日、台風10号の影響で空知川が増水し、午後7時30分町から避難準備情報が発令され、一味園職員が施設に集合。ただこれまで空知川は決壊はなく、また施設内で看取りの方を初め多くの重度者がいる中、闇夜に設備のない避難所へ移す事への不安等から、しばらく様子を観ていた。

しかし事態は急変した。午後10時から避難指示に変わり、その4時間後外の様子を観に行った職員が「道路が川の様になっている。丸太が流れている」と叫びながら戻ってきた。その後空知川からの濁流が施設に流れ込んで来るのに、そう時間はかからなかった。

 施設の裏に隣接している高齢者施設 くるみ園側から、空知川の水がなだれ込み、両館をつなぐ渡り廊下より、くるみ園の入居者9名を急いで一味園のホールに避難誘導。しかし、一味園にも浸水が始まった。一味園は平屋で高い場所がない。一味園のショート利用者も含む57名とくるみ園9名を、伊藤施設長の指示のもと、10名の職員が協力し合い、車いすの方も含め速やかに小上がりやテーブル、椅子等の上に上げて、迫りくる濁流から利用者を守った。

その後館内に床から20cmほどの高さまで浸水した後、午前4時位より水が引き始めた。外が次第に明るくなった頃には館内の水も引いた。それで伊藤施設長らが外の状況を観に行ったところ、まだ外は大河のごとく、空知川から水が押し寄せていた。その時SNSに配信した職員の、一味園の外の状況(動画)と救援の呼び掛けに、事態の緊急さがわかる。 

※② につづく。  

第73回 全国老人福祉施設大会(石川大会)について

今年度の全国大会は11/15~16に石川県金沢市で開催されます。
すでに、ご覧になっている方もいらっしゃるかもしれませんが、全国老施協HPでは開催要項・参加申込書等掲載されております。ネット及びFAXでの大会参加お申込みも始まっております。
会員施設宛には、来週にはお手元に届くように発送予定とのことです。
北海道老施協でも、毎年行っておりますが会員施設を対象に旅行代理店を通じて団体チケットを手配する予定で調整しております。
手配できましたら、会員施設宛にご連絡させていただきますのでもう少しお待ちください。
(北海道老施協 事務局)
記事検索
プロフィール

roushikyo_hokkaido

カテゴリ別アーカイブ
タグクラウド
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ