北海道老人福祉施設協議会広報委員会のブログ

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2015年08月

第35回 老人福祉施設研究発表会 =2日目=

8月20日から2日間にわたり行われました、
第35回老人福祉施設研究発表会2日目、
濱島 しのぶ 様による講演についてご報告します。

『~一般ビジネスマナーの8割が使えない!~
 介護現場の “接遇” 使えていますか?』
 
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濱島 しのぶ 様
(株)しのコーポレーション代表。
元・ANA株式会社客室乗務員、全日空サービス接遇委員会プロジェクトメンバーの経歴を持ち、退社後は介護現場の経験なしでは、接遇を指導できないとの思いから、本格的な介護の道に進み、介護職員の接遇のみならず全般的な教育にご尽力されています。

実践を中心に自ら体験する事で感じられる、利用者様の気持ち、非言語コミュニケーションの重要性についての視点から、接遇マナーのご講義を頂きました。

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いくつか挙げられたお題を、いかに言葉を使わずに相手に伝える事ができるか。言葉を使わずに相手に伝わるようにするために、どこに意識が向いていくのか。言葉をあえて使わず、お互いが五感を通じてできるコミュニケーションを体験する事により、言葉は重要であるものの、それ以上に心(非言語)を通じ合わせた時の喜びを学ぶ事ができました。

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お互いが共感し、心が通じ合えた時にはハイタッチで喜びを表現することで、一体感が生まれるとともに、共感してくれる人がいる事の喜びや安心感を実感しました。


濱島 様 からは、私たちは相手に『何を言ったのか』ではなく『何が伝わったのか』に、もっと意識する事が利用者様への接遇において重要であるとのお言葉がありました。日々、謙虚に接しているつもりであっても、それが利用者様をはじめとする相手にどのように伝わっているのか、改めて考えさせられる講義内容でした。

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1時間半という時間があっという間に過ぎ、終始笑顔の飛び交う、とてもためになり、とても楽しい時間となりました。


広報委員 三田

第4分科会 会場です。

第4分科会は、『地域』『デイサービス』をテーマにした発表報告をいただきました。

『地域ネットワークを活かした入所者の安全対策~徘徊・帰宅願望への取り組み』
特別養護老人ホーム 中標津りんどう園
介護副主任  小嶋 乃里江さん
相談課長   佐崎 正臣さん

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入所間もないご利用者様について、離園という事例から、利用者理解、「気づき」「見える化」、また、地域ネットワークの構築による近隣住民の協力を得た見守り体制のもと、安全対策について取り組んだ内容についての発表。



『介護予防教室「えがお健康体操教室」での取り組み~地域貢献事業から~』
特別養護老人ホーム 芦別慈恵園
作業療法士 中尾 亮介さん

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地域に暮らす人々に対し、住み慣れた場所でより長く暮らして頂けるよう、体操や知識を紹介するために介護予防の教室として始めた「えがお健康体操教室」についての発表。



『理念に基づく3つの取り組み~福祉を通じて明るく豊かな地域社会を~』
特別養護老人ホーム  かおる園
在宅推進係長 本田 真奈美さん
介護職員 滝元 大二朗さん

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地域の方から譲り受けた民家を利用して、
①ご利用者様が施設から離れて過ごせる場所づくり(逆デイサービス)②介護の担い手をつくる為の実習内容の見直し③地域と施設が協力し合えるコミュニティーづくりについて取り組んだ内容についての発表。



『これからの社会福祉法人が目指す、あるべき特養の姿~特養におけるアウトリーチ機能~』
特別養護老人ホーム 帯広けいせい苑
介護職員 長代 裕樹さん
介護職員 七海 忍さん

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多職種での情報共有や連携を図り、特別養護老人ホームのアウトリーチ機能を発揮する事により、安心した在宅生活を送るための「特養としての役割」とは何かを検証した内容について発表。



『自信がついた!!~在宅生活継続の一環を担った事例~』
デイサービスセンター 栄町
介護福祉士 和田 涼太さん

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認知症による中核・周辺症状が見られるご利用者様と主介護者である夫に対して行ったアプローチと、ご本人と夫の変化、関係性の構築についての発表。


どの発表においても、ご利用者様やそのご家族、地域の皆様とともに行われた、既存になく、時には制度を超えた、様々な発想やアプローチが組み込まれた、大変すばらしい内容であったと思います。
発表者の皆様、大変ありがとうございました!!

広報委員 三田


第35回老人福祉施設研究発表会 表彰式・閉会式

第35回老人福祉施設研究発表会表彰式・閉会式


 本研修会の最後として、昨日行われた5分科会ごとの講評と、全国統一基準で採点した各分科会の最優秀賞が下記の通り発表されました。

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第1分科会

 ・「笑顔につながる食事を!~ひとりひとりの想いに添った食へのアプローチ~」

   特別養護老人ホーム暢寿園 安田果菜子さん・安田光孝さん

第2分科会

 ・「選ばれる施設を目指して!ケアの向上の取組~業務主体のサービスから個別ケアへの取組で見えてきたもの~」

   地域密着型特別養護老人ホーム 恵望園はなえにわ 大山茉希さん
   ・吉田圭さん

第3分科会

 ・「人生の最期は聖芳園で・・・~看取り介護を通して学んだそれぞれの最期とは~」

   特別養護老人ホーム聖芳園 畑中宏之さん

第4分科会

 ・「理念基づく3つの取り組み~福祉を通じて明るく豊かな地域社会を~」

   特別養護老人ホームかおる園 本田真奈美さん・滝元大二朗さん

第5分科会

 ・「介護のお仕事イメージアップ大作戦!わかばの会の取り組みについて」

   特別養護老人ホームやまとの里 今成光さん
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 最優秀賞に選ばれた5施設は、10月に山形県で開催されます「全国老人福祉施設協議会研究会議(山形会議)」にも、この北海道での発表会優秀賞を足掛かりに発表いただけたらと思います。

 また、今回研究発表をされました20施設につきましても奨励賞ということで表彰されましたことを報告いたします。


 最後に、北海道老人福祉施設協議会瀬戸会長によるご挨拶で2日間の研修が閉会となりました。


広報委員のひとりごと

 研究発表は、施設における独自の取り組みの過程を研究披露する場です。発表者のみなさんは、この間日々の仕事の合間を準備に費やし、大変ご苦労されたことと思いますが、発表後はとても良い表情をされておりました。今回の各発表を聞き、日々の仕事のなかで迷い悩み失敗し、立ち止まり、また考えた中から「向き合い」「気づき」「らしさ」を見つけ、利用者と笑い会えるそんな繰り返しが介護なんだな~とあらためて考える機会となりました。福祉の世界はとかく発信力が弱いと言われておりますが、現場の力をしっかり伝える心意気が各発表者から伝わった研修会であったと思います。皆様お疲れさまでした。


広報委員 村山

第2分科会です

第2分科会は、「個別ケア」「ケア向上の取組」をテーマに5施設から下記の内容で報告をいただきました。


1.「いきいきと暮らしていただくために」特別養護老人ホーム上士幌すずらん荘 大江まゆみさん

 脳梗塞の後遺症があり生活面で消極的となっていた利用者に対し、自宅でも行っていた趣味が出来るよう職員が共通認識をもって働きかけを行っていったプロセスを発表。この事例を通じ本人がやりたいことを引き出し叶えていくことで利用者が変わっていく事を実感。今後も日々の気付きを大切に利用者と向き合っていきたいと話されていた。


2.「個別ケア向上への取り組み」ユニット型特別養護老人ホームえさし荘 
石田 裕子さんの発表

 オムツ外し委員会を発足。委員会の方向性で迷いながらも、より快適に過ごしていただくために一人一人の排泄支援の見直しを軸に活動してきたプロセスを事例を交えて紹介。このプロセスを通じ、したいと思った時にトイレで排泄することの意味をあらためて考えさせられ、これからもご本人の気持ちを尊重し安心して排泄出きる環境作りと対応を続けていきたいと話されていた。


3.「今できるQOL向上を目指して」特別養護老人ホーム百花苑 古瀬 綾美さん

 問題点や課題を解決する事がQOL向上であると考え個別マッサージ等に取り組んでいたが利用者の表情は変わらず、職員のQOLのとらえ方について考え直す機会となった事例について発表。利用者がQOLを感じるためには、その可能性を、選択肢をもってどこまで広げられるかが重要であり、それを左右するのは職員を含めた「今」の環境であることに気がつくことができたと話されていた。


4.「選ばれる施設を目指して!ケアの向上の取組」地域密着型特別養護老人ホーム恵望園 はなえにわ 大山 茉希さん ・ 吉田 圭さん

  
 施設の立て替えをきっかけに、従来提供されていた一律のサービスから、個別に情報を抽出してサービスを提供する形へ変更したことで見えてきた変化などについて事例を交えながら発表。快適な暮らしのサポートには、様々な手法や角度から情報を抽出し、日常のケアに活用することで、利用者の生活の中に笑顔が多くなり、ご家族の安心感が高まることで、地域から選ばれる施設になるよう取り組んでいきたいと話されていた。


5.「老年期精神疾患の看護を通じて」介護老人保健施設 クリアコート千歳
如澤 学さん

 カンフォータブル・ケアの基本テクニックを対象に合わせて意識的に使っていくことの重要性について事例を用い発表。テクニックを知っていてもどの利用者にも同じ使い方ではなく、個を意識する・しないとでは効果に大きな差が出てくる、職員が共通の知識を持つよう研修等で深めていきたいと話されていた。
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 5施設ともこの発表に向けて準備も大変だったと思います。どの発表もとても貴重で参加者も今後参考にできる部分も多かったように思います。お疲れさまでした。


広報委員 村山

第1分科会・第3分科会 会場です。=②=

さて、次は第1分科会会場です。

『あなたの笑顔が見たいから ~要介護度5でも楽しめる機能訓練~』
特別養護老人ホーム 太陽園
介護主任 仲沢 亜紀奈さん

施設全体と入居者、時には家族も一緒になって大小さまざまな「五感に働きかける」行事を考え、一緒に準備を進め実施していった取り組み。入居者の心身の状態を把握した上でふれあい、日々積み重ねてきた個別の関わりが心身の機能を活性化し、集団で競う高揚心や楽しむ感動が気持ちの向上へ繋がり、写真に紹介された入居者や職員の笑顔がとても素晴らしかったです。

『笑顔がつながる食事を!!~ひとりひとりの想いに添った食へのアプローチ~』
特別養護老人ホーム 暢寿園
介護職員 安田 果奈子さん
介護職員 安田 光孝さん

単なる栄養補給ではなく、個別のADLの状態に合わせた展開食等の提供体制を取り、その方が「食べたい」と言う思いや意欲を持って頂き、食事が笑顔に繋がる事を目的として行った取り組みの内、「楽しい食事会」と「退院後の食事摂取量が低下した入居者」と二つの研究を発表されました。 

第3分科会写真

第1分科会並びに第3分科会の皆さん、本当に素敵の報告ありがとうございました。発表を聞いて共通して感じたことは、入居者の幸せはもとより施設もそして職員さんも、大きく成長されているなぁと思いました。皆さま本当にお疲れ様でした。


広報委員 谷越

 
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