北海道老人福祉施設協議会広報委員会のブログ

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2014年10月

平成26年度道北地区老人福祉施設協議会 生活相談員・ケアマネージャー研修会 =後半=

さて、研修も後半に入りました。
 
後半では、前半の講義を踏まえ、家族に「家に帰る」といって落ち着かない認知症の方の状態を、いかに的確に伝えられるかをお題とし、ケース討議を各小グループに分かれ実施。
検討1検討3発表2視点として、1)認知症と言う症状からの見方と、2)環境・パーソナリティの面からの見方からの説明内容と印象の違いを説明され、大切なことは、1)何のために、2)利用者の求めている事がわかるために、3)自分たちのやっている事がわかるために、これらがスタッフ間で共有理解できるよう、検討していく事をあげられた。

 その他、排泄ケアを行う上での排泄メカニズム、脳の働きやメカニズムと各種認知症との関連性についてや、例えば入浴に関する利用者の行動を例にその方の「できること」と「できないこと」を確認・細分化する事で、その方の自律に必要な支援方法が見いだせることの他、フランスの認知症ケア「ユマニチュード」について、映像で紹介された。

発表1 最後に、専門職の専門職たるゆえんとして、1)向上心、2)自分のキャリアに責任を持つ、3)専門知識を客観的に説明ができる、4)『ゆらぐ』感覚を持ち続ける事を上げ、福祉実践とは、知識や技術を学ぶだけではなく、何より「理想・理念」を実践する事であり、知識や技術はそれらを実現するための手段に過ぎない。そしてケアの判断基準は「理念・理想」であり、それがケアを考える物差しになる事を説明された。

ソーシャルワークの視点から、利用者への支援を考える視点や方法について学び、参加者の皆さんは 熱心にメモを取りながら傾聴されておりました。

1日目の研修が終了し、今回の研修担当施設であります 社会福祉法人 幌延福祉会 こざくら荘の皆さまの主催による交流会を開催。終始会場は熱くて厚い話しに盛り上がっておりました。

2日目は、担当施設 こざくら荘さまを見学。現場視察の中で当施設からの説明を受けながら、各位情報交換を行い自施設に持ち帰っておりました。

最後に、こざくら荘の皆さま。この度の研修の準備・開催に関し、本当にお疲れ様でした。


 =広報委員のひとりごと 

今から30年位前になろうか。時はバブル景気で沸き立っていた時代に健康ブームが起こり、当時健康の代名詞が“ビタミン”“ミネラル”“サプリメント”であった。
手軽に“健康補給”ができると受け止めた若者たちが、こぞってこういったサプリメントを手軽に使用し、都会ではブームにあやかり“ビタミンディスコ”(今でいう“クラブ”。更に昔なら“ゴーゴー”か)たるものまで現れた。
若者は、踊った後に疲労回復と健康増進と称し、そこに置いてある様々な種類のサプリメントを、お菓子を食べる様にぼりぼり食べていた。「これは薬じゃなく、栄養剤だから大丈夫」と。
しかし、そういった若者の中で体調不良を訴え病院にかかる者達が現れた。原因はビタミン等の過剰摂取であった。当時このコラムを読んだ私は、「そんなの、当たり前だろ。」と思っていたが、あらためてこの話のあちこちに様々な警鐘を感じる処である。

“良薬も、使い方次第では毒になる”


  広報委員 谷 越



 

平成26年度 道北地区老人福祉施設協議会 生活相談員・ケアマネージャー研修会 =前半=

10月9日と10日の2日間、道北地区老人福祉施設協議会の主催による「生活相談員・ケアマネージャー研修会」が開催されました。

最初に、道北地区老人杉野道北会長福祉施設協議会 会長 杉野 勝美 様よりご挨拶を頂いた後、基調報告として第6期介護保険改定をテーマとした講演をされた。 内容については、地域包括ケアシステムの構築と費用負担の公平化についての他、大きく変容すると言われているデイサービスのサービス形態や予想される報酬の見通しについて説明。最後に社会福祉法人への課税の動きについて説明した後、厚労省の時期改正に係る審議の中で言われている事は、2,025年度を見据えて第6期計画を作る様に言われている事から、自分たちも今後、その地域で医療と介護に係る重要な位置づけとなる様に努めていかなければならない、と説明された。

保坂園長次に、ケアハウス藤花  施設長 保坂 昌知 さまを講師に招き「相談員・ケアマネから見た科学的介護」をテーマに研修が行われた。老施協が提唱する「科学的介護」実践を行う上でのポイントを説明。ケアの目的はその方の自律した生活実現であり、当然そのために利用者個々のアセスメントを行い、その客観的な状態像とご本人の思いをベースに、科学的知識や経験を基に手段を構築していくといった流れが基本である。しかし、実際には、その目的が良く見えず、結果手段の目的化が起こり、方法論にばかり関心が向いてしまったケースや、例えば「竹内理論」の様な科学的知識を、利用者個々のアセスメントを行わないまま、誰でも彼でも同じ内容で実践してしまうとか、目的意識が「このケアを皆にやらねばならない」といった使命感にすり替わってしまい、結果利用者の状況がさらに悪くなっていくと、いった陥りやすいリスク等について、ケースを交え紹介された。

議長決め その他、「ICFモデル」や「人と環境の交互作用」について、川村 隆彦 氏 が著作で紹介している、魚と汚れた池ときれいな池の話を例に上げ、“対象者のみを見てもだめ(相互作用)で、係る環境にも目を向け、改善していかなければ良い結果に導き出せない(交互作用)”と説明。
 また、ケア実践のための大事な確認ポイントとしては、利用者の1)心理状況、2)背景、3)できること、4)取り巻く環境、5)利用者や家族の認知・理解度、があり、これらのポイントについて説明された。

  広報委員 谷 越

軽費老人ホーム・ケアハウス勉強会②坂東園長講演

二日目は昨日のグループワーク発表から始まり、職種別検討内容が発表されました。
要望書に関すること、施設運営上の悩みや取組が共有できる発表でした。
続いて、旭山動物園坂東園長講演です。
価値観・生命観・命をつなぐということを、
旭山動物園の主役である動物の画像、動画を見ながらの研修となりました。
命を預かる(終末期を迎える)職業として通じる物は沢山あったと思います。
メディア等では聞くことができないお話しもあり、聞き入ってしまう講演でした。

広報委員 近江

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軽費老人ホーム・ケアハウス勉強会①

北海道自治労会館にて表記研修会が開催されました。
一日目は佐々木晴子氏(道保健福祉課主幹)から「現状と北海道の展望」の行政説明が行われ、地域包括ケアシステムの中、介護保険内外で軽費・ケアハウスがどのような立ち位置で行くか、今後特養対象外(軽度)の方の受け入れや、特定施設化への移行などの説明がありました。
質疑応答では、道老施協要望書に対する北海道の姿勢や、特定化等に対する現場の意見が出て、これまで以上に行政との関わりや提言の必要性を感じる時間となりました。
グループワークでは、事前提出のあった記述を元に各グループで取組課題が話し合われています。
明日二日目は、グループワーク発表に続いて、旭川市旭山動物園坂東園長の講演となります。

広報委員 近江

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認知症高齢者への支援に向けて 【第3分科会 ケア向上の取組み】

軽費老人ホーム ケアハウス藤花さんの発表

認知症高齢者への支援に向けて
      ~ケアハウスでの生活支援を考える~


認知症は我が身に迫るかもしれない恐ろしい病気、入居者に限らず誰もがそう思うことである。

私たち高齢者介護に従事する者であっても正確に認知症を理解しているだろうか・・・。しかも高齢者にとっては「認知症」という言葉は知っていても、メディアからの情報だけでは不安や恐怖心だけが先走りしているのではないか・・・。これがこの取り組みのはじまりだった。


写真 2


それまでは、「もし自分が・・・」という入居者の不安と、職員はその不安に配慮するかのようにその話題を避けてきたように思う。しかし入居者同士の認知症の方への攻撃的言動や否定的な傾向は少なくない現状であった。

このような中、入居者の皆さんに認知症を正しく理解していただくためにどうしたらいいのか、何から始めたらいいのかを検討した。


1つ目に、認知症についての正しい知識の提供として、入居者・職員一緒に勉強会を開催したところ、「もっと詳しく知りたい」という意見から、「認知症サポーター養成講座」を開催した。つまり、入居者全員が認知症サポーターであるということになる。


2つ目には、早期発見と治療のために個別相談を実施し、物忘れ外来の医療機関情報を提供したところ、自らまたは家族と一緒に受診、その結果を自ら公表し、また次の入居者も受診するというように連鎖が起こりほぼ全員が受診した。当然、認知症と診断された方も少なからずいるが、その結果を自らの判断で公表したことで、認知症サポーターである他の入居者も偏見を持たず、周囲が温かく見守っている良い関係が保たれるようになった。同時に、認知症の方自身が前向きに「生きる」力を取り戻していくことができることを職員が学んだ。


3つ目には、「豊かに暮らしていける方法」として、オープンに生活を楽しみ、地域の中で暮らす環境づくりを考えた。在宅ではできないケアハウスの「強み」を活かし、生活支援の在り方について見直しと工夫ができた。


発表終了後、話を伺いました。

入居者は、今までできていたことができなくなる病気に不安を抱き、失敗を恐れて人とのかかわりを持たず、早期発見ができず症状が悪化する。勉強会を開催したところ、もっと知りたいという入居者に対し、正しい認知症の情報を提供するために職員が全員キャラバンメイト養成研修を受講し、入居者にサポーター講座を開催したそうです。また「認知症という診断を受けた入居者の反応はどうでしたか?」と尋ねたところ、4名の方は逆に明るく生活するようになったとのこと。ここまで約1年、「老い」を正しく知り、職員は「施設イズムから脱却」し、入居者自身が「互助」という意識改革が生まれたことで、今後より前向きな「生活支援型ケアハウス」になりたいと話されていました。

養護老人ホームにおいても、正に同じような実態があり参考にさせていただくことがたくさんありました。


             広報委員 寺井

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