北海道老人福祉施設協議会広報委員会のブログ

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2014年07月

平成26年度全道老人福祉施設研究大会 2日目      初開催!リクエスト発表

2日目のプログラムは、より質の高いケアとサービス品質の向上を目的に、過去開催の北海道老人福祉施設研究発表会及び全国老人福祉施設研究協議大会において優秀賞を受賞した研究発表と、その後の取り組みについてのリクエスト発表が開催されています。


研究発表 『リクエスト発表-優秀賞受賞研究発表プラスその後-』


①第31回北海道老人福祉施設研究発表会 第4分科会優秀賞

『最期の場所として選ばれた喜び-平穏な看取りから学んだこと-』
 特別養護老人ホームひだまり大麻 須貝 真利子 氏

 その人らしい穏やかな最期を叶えるべく、家族と職員が一緒になって看取りケアに取り組んだ内容につP1010274いての発表。施設での看取りを選択していただいたことに感謝し、あらゆる職種が細やかな配慮と、その人にふさわしいケアを適切に提供することで、これからも最期まで生き抜くケアを行ってまいりますと、今後の取り組みについて応えた。



②第32回北海道老人福祉施設研究発表会 第1分科会優秀賞
『意地でも褥瘡を治す!ケアの統一がいかに大事か分かった事例』
 江別地域複合型ライフケアセンター夢あかり 伊藤 俊一 氏

 自立支援によるアプローチを最大限に生かし、介護職が中心となって褥瘡ケアを統一すると共に、専門多職種がチームで取り組P1010276み、劇的な改善につながったケースの発表。課題解決への取り組みがチームとしての一体感を養い、ケアを平準化する取り組みの中から、介護職としての価値観や使命感など介護姿勢の共有に至ったとの分析について、会場からも多くの共感を得ていた。


③第33回北海道老人福祉施設研究発表会 第1分科会優秀賞

『…私の人生は終わった…入所から在宅復帰までの軌跡』
 特別養護老人ホーム和幸園 星田 恵実 氏
              杉田 隆介 氏

 自分でトイレに行けなくなったご利用者が、施設入所を悲観し「私の人生は終わった」とお話しされたところから、自立支援への取り組みにP1010281より在宅復帰するまでの経過をたどった研究報告。基本ケアを忠実に行い、その方の力を最大限引き出すアプローチと、介護者のあきらめない姿勢が突破口を開くと熱いメッセージを伝えている。




④第33回北海道老人福祉施設研究発表会 第2分科会優秀賞

『アロマセラピーへの取り組み~あなたの最後によりそって』
 特別養護老人ホームしゃくなげ荘  北 麻悠美 氏
                  佐藤 育永 氏

 個を大切にし、言葉に頼らないスピリチャルなコミュニケーションを図るべく、リラクゼーション効果のP1010284高いアロマセラピーを導入した研究報告。職員自らがアロマセラピストの資格を取得し、看取りにおける緩和ケアとしての実践が印象的であった。また、事業を通し学生の参加から人材確保、リクルート活動に繋がるなど、出会い・縁を大切にする姿勢は多くの聴衆の心に響いている。


⑤第33回北海道老人福祉施設研究発表会 第5分科会優秀賞

『ふれあいの場さとの喫茶~喫茶店を通して見えてきたこと』

 はるとりの里デイサービスセンター 漢  里恵 氏

 デイサービスのご利用者が、自ら喫茶店の営業を行うというアクティビティプログラムを通し、楽しみながら体を動かすことがP1010289自立支援につながった症例報告。職員は常にアドバイザーとしてご利用者を見守ることに徹し、受け身ではなく意欲的に活動できるように配慮している他、自宅においても継続的に行える活動を意識するなど、斬新な提案に会場も注目の発表となっている。


⑥平成25年度全国老人福祉施設研究協議大会 第1分科会最優秀賞

『よくばり多床室~想いがカタチになった部屋~』

 特別養護老人ホーム静苑ホーム 清水 まどか 氏

                斉藤   弥 氏

 多床室で生活されているご利用者の声から、より快適で住みやすい居室環境への改善を図った症例報告。多床室の良さを残しながら、プライP1010295バシーへの配慮や音、光などの課題に、ご利用者・ご家族・職員が一緒に取り組み成果を得ることができた。職員は、ご利用者の最も身近な存在として、一人ひとりの想いや希望に沿った支援を、環境も含めて提案し改善していく責務があると聴衆に訴えた。




~広報委員のひとりごと~

 初の試みとして、過去に優秀賞を受賞した研究発表のリクエスト発表が行われています。どの発表も素晴らしい取組みであることは言うまでもありませんが、写真に写るご利用者の笑顔や職員の姿に心を打たれてしまいました。もし、家族や自身がサービスを利用するときは、こういう施設・事業所に入れたら幸せだろうなあと感じます。また、同じ仲間として一緒に働けたら、楽しいだろうなとうらやましく感じられた方も多かったのではないでしょうか。大切な資源として、地域住民から愛される施設・事業所であることが伝わってくる発表でした。発表者のみなさま、貴重な報告をありがとうございました。
 講師の田島教授がドラッガーの言葉「どんな人かを評価してはいけない、何をした人かが大事」を引用し、「どんな社会福祉法人かではなく、何をするのかが大事ですね」と説かれていました。社会福祉法人の在り方が問われる時代です。

広報委員 市川

平成26年度全道老人福祉施設研究大会 1日目       社会福祉法人の課税への動きに強く警鐘

 全道老施協は7月10~11日、「平成26年度全道老人福祉施設研究大会」を札幌市中央区のホテルポールスター札幌で開催した。社会福祉P1010269法人の在り方が厳しく問われる社会情勢の中、これからの時代を勝ち残るための経営と専門性の高い高品質サービス創造をテーマに、道内130施設から222名が参加。白熱した講義に耳を傾けている。


基調報告
全国老施協 総務・組織委員長 太田二郎 氏
 
  1日目の講義に先立ち、老人福祉を巡る中央情勢や諸課題について太田委員長より基調報告を受ける。「まずみなさまに緊急提言をさせていただきたい」と、5月に開催された税制調査会で、民業への圧迫などを理由とし介護事業についての社会福祉法人の非課税措置を見直すべきとの見解が示されたことについて、低所得者を守るセーフティネット機能などその成り立ちを含め民間業者との違いから、断固として反対していくと、イコールフィッティング論先行による課税への動きを非難し、強く警鐘を鳴らした。また、誰もがうらやむ介護の仕事を目指し、新成長産業における雇用づくりを担い高品質介護に取り組む挑戦型社会福祉法人になってほしいと訴えた。



講演Ⅰ 地域包括ケア時代の勝ち残る社会福祉法人経営

日本福祉大学福祉経営学部 教授 田島誠一 氏

P1010267 これからの社会福祉法人が目指すべき方向性について、社会福祉制度の潮流から地域包括ケアシステムまでの流れを丁寧に辿り、内部留保問題や社会福法人の在り方を巡る議論から、制度内サービスにだけに目を向けないことと、今日的課題である新しい貧困や生活困難者の孤立などに積極的に取り組むことが、社会福祉法人に寄せられている期待である。社会福祉法人は、制度の狭間のニーズや市場原理では確保できないニーズに対応すべく、①地域包括ケアシステムの中核的機能を果たす、②対応困難なケース、ソーシャルワーク機能を生かした対応、③新たなサービスの創造(イノベーション)、に取り組み、施設運営という狭い考えではなく、地域を見据えた法人経営を行い、地域にとって無くてはならない存在になることが勝ち残るための戦略であると、マネジメントのプロセスを交えながら伝えた。


講演Ⅱ 介護プロフェッショナル~キャリア段位制度って…?~

内閣府 政策統括官付参事官補佐 西村誠明 氏
 
  キャリアアップの仕組みを構築し、介護職員の定着と新規参入を促進することを目的に、介護キャリア段位制度が平成24年度に立ち上げられ、全国11都道府県・12会場で評価者(アセッサー)講習を開催、現在3003名が合格している。「わかる(知識)」と「できる(実践的スキル)」の能力評価を実施し、1~7までのレベル認定を行うが、5以上のプロレベル認定については当面実施しないと、段階的な導入を図ることについて説明がある。来年度から段位認定者の目標を、年間で2万人程度と見込み、事業所における導入支援策などについての説明を受けた。


P1010259  また、会の冒頭に平成26年度公益社団法人全国老人福祉施設協議会「感謝表彰」が行われ、
永きにわたり老人福祉に貢献された85名の被表彰者を代表し、特別養護老人ホーム秀寿園 澤田芳理様が全国老施協 松本敦副会長より感謝状を授与され、「ご利用者のみなさまの生活をお支えすべく、引き続きがんばります」と謝辞を述べられています。

広報委員 市川

平成26年度 道北地区老人福祉施設協議会 介護職員初任者研修会 ~2日目~

2日目の研修です。IMG_8263 本日のテーマは、食事、認知症、ターミナルケア、そしてケアプランとし、今日も3部構成で講義が進められました。食事では、口から食べることで生活が元気になる!重要性を学び、そこから体の構造を学びながら、食事をする上での良肢位と環境について、嚥下の為の3つの条件、受講生同士が互いに食事介助を行った上で、食事介助の良い方法・悪い方法等を説明。番外編で、車いす使用時の注意点や歩行介助について、IMG_8251更には100均グッツなどを活用したスキントラブル予防法などのプチ情報の紹介もありました。

認知症のテーマでは、認知症の発症原因と症状等を説明すると共に先生の体験談を実例としてあげ、ご本人やご家族の行動や気持ち等を紹介。介護士としての支援の視点と方法を説明されました。また長谷川式スケールの紹介と活用方法を説明するほか、日常関わる中で入居者の行動等で疑問符を投げ返るチェックポイントなども具体的な実例をもとに説明。
IMG_8248その他、正常な人の視点から見たアルツハイマー病の特徴と、罹患者自身の視点から見た説明(クリスティーン・ボーン氏)を紹介している、『豪ニューサウスウェールズ州アルツハイマー協会の手引き』の他、仏のイブ・ジネストとロゼット・マレスコッティにより開発された『ユマニチュード』の紹介をされました。
そして施設でのターミナルケアについてと、入居者等への支援の柱となるケアプランについても、現場体験を通じ説明。2日間という短い時間の中、大変多くの知識や情報を学び、受講生の皆さんも大変疲れたことと思いますが、持ち帰れたものも多かったかと思われます。
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受講生の皆さん、2日間本当にご苦労様でした。



~広報委員のひとりごと~

2日間の研修の中で、常に介護を受ける側の気持ちと介護する側の気持ちを体験談を通じ説明して、自分達はどうあるべきかをお話しされていた。
プロは感情を抑えて、客観的に知識と技術を駆使して業務を行う事ができる人を言う。だからプロは自分のサービスを商品として提供できる。様々な業界の新人研修で共通して言われる事である。
“作業”と“世話”と“介護”の違い。幾つキャリアを積んでも決して忘れてはならない事である。

 広報委員 谷越
   

平成26年度 道北地区老人福祉施設協議会 介護職員初任者研修会 ~1日目~

7月9日と10日の2日間、道北地区老人福祉施設協議会の主催による“介護職員初任者研修会”が開催されました。
IMG_8208 この研修は、主に働いてまだ日が浅い介護職員を対象としたもので、道北地区老施協では現任介護職員研修と分けて実施しております。
最初に道北地区老人福祉施設協議会 会長 杉野 勝美 様よりご挨拶を頂き今回の参加者の多くが今年4月に入社された方で、また半数近くが初めて介護の世界に足を踏み入れた方々である事を紹介。3ヵ月程現場に携わり、疑問に思う事や整理がうまくつかない事などが出始めてきていると思うので、この研修を有効に活用してそれぞれ持ち帰って欲しいと激励されました。

2日間講師を務めて頂いたのは、作業療法士・介護支援専門員の安食(あんじき)里佐枝 先生。
IMG_82211日目は、“介護の仕事と介護職・介護”をテーマに、介護を生業と致す際の視点や考え方を織り交ぜながら、日常生活動作の動きの仕組みや支援すべきポイント、やってはならない、逆効果になってしまう注意点など、講義と実技を通して説明されました。

 内容が安食先生の現場体験をベースに講義が進められて行き、リハビリテーションやポジショニング、排泄等をテーマとした内容を3部に分けて実施。堅苦しさも無く、いつマイクを向けられるか、といった適度な緊張感を持ちながらも、双方の距離が近い状況の下講義が進み、様々な日常生活活動の一連の動作を示した“構成要素表”を紹介。動作をこま送りに分け、自分たちの健常な動きを理解した上で、相手の動きがどこに支障を来して、どの様なサポートが必要なのか、確認・分析・実施といったポイントごとに方法を説明。受講生の皆さんも、真剣な表情で研修を受けられておりました。
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   広報委員 谷越


釧根地区老人福祉施設協議会 平成26年度「総合研修Ⅰ」開催~2日目 講演~

 研修も2日目を迎え、松本診療所(ものわすれクリニック)理事長・院長 松本一生先生によります講演『認知症を支える家族・支援者のバーンアウトを防ぐ為に』が行われました。

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 老年精神医学、介護家族・支援職の心のケアを専門とされる松本先生は、各地でも多くご講演されておりますが、ご家族そして支援者の立場から自らの経験を交えたお話で、職員の経験年数を問わず参加者全員の心に残る講演会、約2時間という時間があっという間に過ぎてしまいました。

 認知症に気付くポイントから始まり、ストレスコントロールへの近道は認知症の種類や特徴を知ることであり、「認知症ケア」とは、そのご利用者を見送った後のご遺族のケアも含めて「認知症ケア」である、とお話がありました。認知症の症状で受診される方の心の内、そして今後のことを自らの意思で決定することへの尊重、周囲(支援者)の連携、介護家族の心の移り変わり、支援者の心の分析、地域住民と多職種協働“真の連携”。松本先生のお話を聴き終えた後、心が軽くなった方も多くいらっしゃったと思います。質疑応答では「看取り後の職員のストレスフォロー、何が出来るのか」と質問が挙がり、「エンパワーメントグループの形成。出来なかったと思わず、100%ではなくとも良かった点を互いに出し合うことが重要。」とお話がありました。また、「薬とケアの関係性、上手に付き合う方法は」との問いには、「ケアだけでバーンアウトせず、日々の様子を確実に医師に伝えること。介護と医療との連携を高めること。」との助言をいただき講演は終了致しました。

 閉会式では、釧根地区老人福祉施設協議会 春日副会長より「市町村は違ってもご利用者に寄り添う介護は同じである。」との力強いお言葉で全日程を終えました。

参加者の皆さま、役員をはじめ研修委員の皆さま、大変お疲れ様でした。

 

~広報委員のひとりごと~

 地域で開催される研修ではその特性を活かした内容でもあり、身近に感じることが出来ます。「研究発表」は成功例だけではなく、これからの課題もしっかり見据えた内容ばかりで自分の日常業務に当てはめて聴くことが出来、発表のために取り組むのではなく普段からの数ある取り組みを皆に聞いてもらいたい、という思いから「研究発表」は成り立っている、と改めて感じました。


  広報委員  遠藤


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