北海道老人福祉施設協議会 広報委員会のブログ

北海道老人福祉施設協議会の広報委員会が運営するブログです。高齢者介護に携わるみなさんへ「気になる」「知りたい」情報を発信しています。

11月11日、かでる2.7において、”異次元の介護報酬引き上げを陳情する決起大会”in北海道が行われました。
北海道老人福祉施設協議会をはじめ道内の介護関係10団体(参加者420名)が集まり、2024年度介護報酬改定に向けた要望事項を訴え、各団体が共有を行いました。
会場には、衆議院議員高木宏壽様、参議院議員高橋はるみ様が駆けつけてくださり、道老施協瀬戸雅嗣会長をはじめ各団体からの要望書をしっかりと受け取ってくださいました。
今後も各地で様々な形で私たち介護業界の窮状を訴え、介護報酬引き上げを訴える機会が設けられます。
これからの動向に関心を持ち、あらゆる人と、あらゆる場面において報酬改定に関する情報を共有していきましょう。
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介護保険事業は利益が出る!!!

道北地区老人福祉施設協議会

令和5年度臨時総会・施設長研修会が11/1()14:00から

アートホテル旭川で開催されましたので報告します。

 ~介護保険事業は利益が出る~本間秀司さんの講演!!!



1.    情勢報告 「介護報酬改定の行方」

北海道老人福祉施協議会 会長 瀬戸雅嗣 様より報告

  ※10月末現在の中間報告では2024年度改正は通所介護に

   対しては厳しい状況と言えるなど、医療改正との兼ね合

いもあり、着地がどうなるか不透明な状況のようです。

   基本単価を上げて戴けることを信じております。

 

2.   施設長研修

2040年に勝ち残る法人の条件」

~介護保険事業は利益が出る

 ウェルフェア・J・ユナイテッド株式会社(WJU)

  代表取締役社長 本間 秀司 様

 ※全国老施協で開催した「経営リーダー養成塾」で講師を務めた経緯を持つ

 数々の医療法人・社福法へのコンサルティング実績や給食事業等を経営


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  皆様の法人経営!! 黒字ですか???

  人事考課制度は実施されていますか?

  経営のことを知っていますか??

  役割等級制を導入していますか??

  皆様は敗者のメンタリティーに支配

  されていませんか??


〔研修内容〕

  Ⅰ. 2040年に勝ち残るため、強い経営を行う。

  Ⅱ. 2040年多元的社会の地域包括ケアシステムに対応する。

  Ⅲ. 2040年の出口戦略に向けた教育について

        ■そもそも「経営」を知っていますか??

  コンサルノウハウの一部を熱く語ってくれました。

  その一部をご紹介致します。 

★黒字経営にするためには

 ~経営を学んで下さい。知って下さい。

 ~教育が全てと肝に銘じること

 ~人を「コスト」として考えず「資産」として考えること

 ~黒字と赤字は紙一重だと理解すること

 ~一人、1日、1万円の大切さを理解すること(客単価)

 

これから行うアクションプラン

 ■経営すること

  1. 施設長はお大臣ではない。現場責任者だ!!

  2. 事業所ごとに経営チームを作る。

  3. 徹底した教育を行う。

  4. 100%稼働を当たり前にする。

  5. 適正人員を設定して守り切る。

  6. 水を制するものが事業所経営を制する。(入浴介助)

  7. 給食を黒字化する。

  8. リーダー以上は管理会計を理解して行う。

  9. 徹底した勉強をして、効率経営を行う。

  10. 常にコスト削減を行う。

 

 ■人を大切にすること

  1. 法人と職員の信頼関係を再構築する。

  2. エンゲージメント経営を行う。

  3. 地域で一番高い給料を払う。

  4. 休みを取ることができるようにする。

  5. 人事部を創設する。

  6. 役割等級制・ジョブ型人事考課を導入する。

  7. 公平・公正な人事考課を行う。

  8. 労務管理を徹底する。

  9. 副業・兼業を認める。

  10. 2024年までの計画を立て、職員に周知する。

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                                         道北老施協 施設長等85名が参加

経営の本質を理解する

1.    利益のない事業に未来はない。利益は全てを解決する。

2.    黒字にするのは人、赤字にするのも人。マインド()

ものの見方と考えで決まる、勝者のメンタリティーを醸成する。

3.    法人が持つ風土(カルチャー)が勝者のメンタリティーを

醸成する。

4.    働く人の能力に差はない。能力に差があるのは、経営者

と管理職。

5.    赤字と黒字は紙一重。そして、赤字と黒字は天と地の差を生む。

6.    こからは、やりたい事業をするのではなく、求められる

事業をする。

7.    赤字事業・事業所は絶対に許してはならない。
1つの赤字は3つの黒字を帳消しにする。

8.    これからの経営は、財務・事業計画・償却・管理会計
マーケティングは一体管理する


 むすびに

  どうしたら良いか分からない?? と言われる。

  それは勉強が足らないだけ。

  腹に落ちるまで、勉強して勉強して勉強すること。

  皆さん「本気」になって下さい!!!

 

  2024年介護報酬改定の動向が気になるところでありますが、

  今回、本間様の講演を聞いて今一度施設の経営の在り方につ

いて状況把握・分析し事業計画に反映させることは急務であ

ると認識しました。

本気で取り組みたいと思います。    広報委員 福永

令和5年度多職種協働による自立支援と重度化対応・重症化予防研修がZOOMによるオンラインの形式で開催されました。
この研修は、一般社団法人全国高齢者ケア研究会研究代表理事の泉田照雄氏を講師に迎え、最新のケアを3か年計画で学ぶ研修です。各施設から多職種で参加することを前提としており、今年度は、本日を含め全3回の開講が予定されています。本日は、23施設74名の方にご参加いただきました。

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多職種協働 ギャラリー

講義の中では、この10年間で認知症のケアは大きく変わったということで、最新の認知症ケアの一部をご教授いただきました。今年度、11月、3月とまだまだ続きます。多職種がお互いの役割や専門性を深めチームケアに活かすことができるよう、しっかり学んでいきます!!

第42回老人福祉施設研究発表会が終了致しました。

発表者の皆さん、施設での貴重な取り組みの内容を共有して下さり本当にありがとうございました。

皆さんの発表を聞き、自らの取り組みを振り返ったり、自分たちのケアに取り入れてみようと考えたり・・・聴講した方々の明日へのモチベーションの大きな糧になったことは間違いありません。


さて、厳正な審査の結果、各分科会毎に最優秀賞、優秀賞が決まりました。

第1分科会

最優秀賞

「私たちの介護ICT機器活用術〜介護観あってこその使いこなし〜

特別養護老人ホーム南幌みどり苑 介護主任 関谷風磨 様

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優秀賞

「声を聞きたくて」

特別養護老人ホーム帯広至心寮 介護主任 森田輝子 様

               ユニットリーダー 枋木南海 様

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第2分科会

最優秀賞

シン・鷹栖フレイルゼロプロジェクト~コロナ禍での介護予防の全記録~」

鷹栖デイサービスセンターはぴねす 理学療法士 大河原和也 様

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優秀賞

学生カフェ~介護の魅力を伝える取り組み~」

特別養護老人ホーム静苑ホーム 介護士 鎌仲智人 様

               介護士 櫻田順規 様

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受賞された皆さん、本当におめでとうございます。


本日は、第42回老人福祉施設研究発表会が行われています。合計20題が2つの分科会で発表されています。


第1分科会

1.多職種で取り組む誤嚥性肺炎予防の効果と今後の課題

特別養護老人ホーム鶴の園

看護衛生課 主任 看護師 奥山安菜

 

 2.看取るという選択~繋がりから未来へ~

特別養護老人ホーム釧路町釧望やすらぎの郷

介護主任 常丸雄行 介護主任 米谷早苗

 

3.ノーリフティングケアの取り組み~負担の少ないケアの実践に向けて

特別養護老人ホーム百楽園

作業療法士 山崎寿則

 

4.服薬事故改善の取り組み

特別養護老人ホーム桔梗みのりの里

ユニットリーダー 坂本卓視

 

5.私たちの介護ICT機器活用術~介護観あってこその使いこなし~

特別養護老人ホーム南幌みどり苑

介護員 谷夏希

 

6.声を聞きたくて

特別養護老人ホーム帯広至心寮 介護主任 森田輝子

ユニットリーダー 平井美香 ユニットリーダー 枋木南海

 

7.統一したチームケア~申し送りで伝える大事なこと

特別養護老人ホームへいわの郷

介護職員 倉重圭祐

 

8.癌になってもその方らしい最期を迎えて頂く為に、私達ができること

特別養護老人ホームコスモス苑
介護主任 松原ゆづり
  介護課長 新井元規

 

9.早く、戻ろう!入院前の日常生活へ

特別養護老人ホームへいわの郷

看護・介護部長 武田あゆみ

 

10.コロナで不自由なんか悩まない!~利用者様と楽しめる機能訓練の取り組み

特別養護老人ホーム新篠津福祉園

訓練主任 宮嶋美樹 訓練員 長山実穂

 

第2分科会

1.自分で決めた居場所~アルコールと家族と私たち

養護老人ホーム長生園

生活相談員 佐藤翼

 

2.Nさんの支援から見る地域の繋がりの重要性

サポートセンター燈

介護密着型介護事業部 部長 長澤正憲

 

3.今日の運動が明日のあなたを変える。“あなたを元気にする”を合言葉に!あるくらぶ輪の活動報告

デイサービス輪

主任 増田直生 生活相談員 千葉恭裕

 

4.災害は“もしも”の話じゃない!!~防災力強化の実践~

稚内市養護老人ホーム富士見園

施設長 山内正人

 

5.シン・鷹栖フレイルゼロプロジェクト~コロナ禍での介護予防の全記録~

鷹栖デイサービスセンターはぴねす

理学療法士 大河原和也

 

6.筋活で地域高齢者を健康に

デイサービスセンターSKたいせつの郷

機能訓練指導員 阿部善宏 生活相談員 阿部祐介

 

7.芦別慈恵園式 複合型住宅サービスについて

芦別慈恵園くらし事業部
複合型在宅係長 藤山隼人 
お客様連携係長 石田大輝

 

8.持続可能な地域支援活動~(医)×(福)コラボでの実践~

ケアハウスカームヒル西円山 施設長 増田智子

 

9.学生カフェ~介護の魅力を伝える取り組み~

特別養護老人ホーム静苑ホーム
介護士 鎌仲智人 
介護士 櫻田順規

 

10.見えない生活

盲人養護老人ホーム恵明園
リーダー支援員 大西恵美 
リーダー補佐支援員 高山圭吾


朝9:00から、緊張の面持ちで発表者打ち合わせが行われました。
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市川研修委員長からは、「本日の発表者全員が、最優秀賞!」とのお言葉がありました。確かに!今日の発表に至るまでの皆さんの取り組みは、間違いなく北海道のケアの質を向上させる原動力です。貴重な発表をありがとうございます!



全道老人福祉施設研究大会のあとは、情報交換会が行われました。

冒頭、新体制となった、全国老施協大山知子会長、瀬戸雅嗣副会長への激励が行われました。

全国と北海道の強い繋がりを実感する一コマです。

次年度報酬改定は厳しい戦いになるとのお話ですが、北海道から全国老施協の活動を盛り立てて行きましょう!!

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